SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

作ってみましょう お三方

2010-10-28 00:00:00 | 








小雨時々降る 候となりました

急に冷え込んで初雪の便りも聞こえます。紅葉の見頃もこれからと思っていましたのにいきなり初冬のようになりました。皆さま風邪などお引きにならぬようお気をつけ下さいませ。

今月の『作ってみましょう』は古典折り紙を取り上げたこともありお三方にしました。
お三方は神前にお供えをのせる台で、鏡餅や切腹の時の小刀をのせる台がそれです。神聖なものをのせるのでたいてい「お」がつくようです。SAKURAでは名月にお団子をのせた画像があります。
これをおつまみ入れやお菓子入れに使ってみては如何でしょう。

基本の折り方は幼稚園などで習ったはずですがきっと忘れてしまっていると思いますがこうした古典の折り紙は是非伝承してほしいです。
手前左のが つの(角)三方ですがちょっとお星さまのようでクリスマスに向きそうです。
これは内側も模様が出るように折りましたがこうしないとぐっと容積も大きくなります。その右が足付きのお三方です。奥右の変化ですが足の分容積は減ります。
奥の左はお三方ではありませんが容器として安定した形です。

今回は基本のお三方の折り方を載せておきます。

左端から時計周りの順で折って下さい。
2番目は鶴のように外を表に三角に折って開いたところです。
3番目は四角の中心線を開き それを内側に折ったところです。
4番目は両サイドを折るところ です。文章よりご覧になった方が分かるかと思います。


花兆会

2010-10-23 00:15:00 | 







霜降となり霜始めて降る候となりました

いつのまにか万両が色付いています。
毎年鶺鴒鳴く候の通りにやって来るこの鳥もこの秋は番になりました。来年家族を連れてやってきてくれたら嬉しいものです。

今年も花兆会のお知らせの時期になりました。
11月17日から21日まで 昨年同様銀座の松島ギャラリーです。
着想はあったもののなかなか手につかずまだまだ仕上がりには遠くて困っております。
今年は香道具の仕覆など作っております。その箱も作りたいのですが間に会いますでしょうか~
お近くにおでかけでしたらのぞいて下さいませ。

画像は花兆会の葉書と栗と唐辛子の香袋です。大分前に作ったもので恐縮ですがちょっと手が回りませんで失礼いたします。



恵比寿様 

2010-10-18 00:04:00 | 











蟋蟀戸にありの候となりました 。      

毎年肌寒さを覚える頃がべったら市です。今朝は大分冷え込みましたが明日明後日が祭礼です。

べったら市は恵比寿講のお祠りで宝田神社ばかりが取り上げられますがわがうぶすな(産土)神の椙の森神社のお祀りでもあります。
椙の森神社は江戸が開かれる前からお社があり千年の歴史を有す由緒ある神社です。江戸三森の一つで富札の興行も許されてこれも江戸三富の一つでした。
七五三のお参りもここでしたし懐かしい思い出が沢山ある所です。

8日に三島神社の恵比寿大黒のお守りを載せましたので私も内山弘光氏の本の恵比寿様を折ってみました。
8日の写真と比べると少し違っているようですが本の通りに折ってみたもので、お守りを折った内山さんのお弟子さんは独自な改良を加えたように思われます。
これは後の雛の項の男雛女雛と同じ6枚の紙を重ねて折り、上着、下着、顔、頭巾、鯛、靴とそれぞれの色を出して折っていきます。
初めてでいまいち上手くいきません~~

傍に置いた熊手は宝田神社のお守りで「福を掻き寄せる」箒や熊手、箕、鍬、鎌などがあります。相当の年代物なので今もこのままあるのか定かでありませんが丁寧な細工で大事にしていました。
恵比寿さまは10㎝、箒は5㎝くらいの大きさです。



折据いろいろ

2010-10-13 00:06:00 | 








菊花開く候となりました

寒かったり暑かったり定まらない陽気です。
紅葉の便りも聞かれますが今年の紅葉はどんな錦を織りだすことでしょう。

菊枕の項で子供たちが菊の花びらを折据に集めている錦絵のことを書きました。この折据はとても簡単なものでしたが折据の形はいろいろありますので変わった形を折ってみました。

折据は折り上がりは平たいものですが観音開きのように両サイドの持ち手を開くと立体に変わり容器になります。
昔は裁縫道具を入れる箱のように使われることもあり針や糸、糸ぐず入れ用にさまざまな大きさの折据をセットにしたものを見たことがあります。
香道具も香木を入れる小包、銀葉、焚きがらなど小さいものが多いのでいつかセットで携帯用を作ってみたいと思っています。

画像下の赤い折据は鶴の形になっています。折据の形はまだいろいろありますが時間切れでこれしか折れませんでした。
基本の形を載せるのを忘れましたが香道や茶道で使われる形が一般的な形です。