SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

結んでみましょう

2008-04-30 06:23:42 | 







牡丹花咲く候となりました

花たちが咲き誇こっている中にかわいい鈴蘭の姿が清楚です。
連休の谷間ですがゴールデンウィークはお天気も良さそうですね。

今月の月末は水引の簡単な結び方です。これなら誰にでも結べると思います。 
から駒結びをしてもう1度軽く結んだものですが、結び切にするより華やぎます。
真ん中はただの結び切ですが老いの波を入れて豪華な感じにしました 老の波を作る金具もありますが目打ちでも出来ます。その時は最初を曲げてその先を巻き込むようにするといいようです。
は頂いた手作りの紙で包んだものです。結び方は「蝶結び」とあって揚羽蝶をイメージして老の波を作るのですが、蝶に見えるでしょうか? 
あまり堅くならないで遊び心で結んでみていいのではないでしょうか?
まず手始めに心みるのが入口だと思いますのでトライしてみてくださいな。
(庭の鈴蘭の写真を掲示板のトップに貼りました)


藤なみ

2008-04-26 00:05:20 | 









一日留守をして戻りましたら藤が満開で驚きました。おおむらも盛りを迎え初夏の庭はこれからが一番綺麗な時です。

恋しくば かたみにせよとわがやどに 植えし藤なみ今さかりなり



逆鮑

2008-04-25 00:26:21 | 












霜止み苗出ずの候となりました

衣替えをすると寒くなり、気温の定まらない晩春です。
今頃の季語、亀鳴く、のその声は読経しているかのようだと聞いています。先日伺った宝亀山長寿禅寺の書道展はその縁か亀の文字があちこちに遊んでいてお経の合唱をしているようでした。新緑のお庭が清々しいお寺でした。

この結びは不祝儀や回忌など凶事の結びで逆鮑(さかさあわび)です。
お包みも正式には左前にするのですが、あまり本でも見かけません。そうした正式な形があることを頭に入れて私は順手のお包みにして水引で弔意を表しています。
ただ角切のお包みの場合は上下を欠くのでなく上は欠かずに包込むのが決まりなので、それは心がけています。

2006年8月25日に「祝儀用包の折り方」を載せています。
そこに祝儀用と不祝儀用を並べた写真がありますのでサイドメニューの過去ログからご覧になるとよく分かると思います。 


宝珠結び

2008-04-20 00:01:02 | 













穀雨となり葭始めて生ずの候となりました

菜種梅雨とも言えないような強い風雨が続きました。お陰で木々は鮮やかな新緑となり、花みずきも咲き出しました。この催花雨は花や作物に不可欠な雨なのですね。

これは宝珠結びです。宝珠は欲しいものをすべて出してくれ、あらゆる願いを叶える打ち出の小槌のような宝物です。
この結びは正月祝 出産祝 初節句など祝儀用に結びます。

駒結びをしてから上で環を作る簡単な結びですからなにか願事を叶えてあげたい時のお包みとして気軽に使っていいのではないでしょうか。

夜は満月です。春の夜の月、眺めてみましょう。
照りもせずくもりもはてぬ春の夜の 朧月夜にしくものぞなき
                      (今月は「源氏花の宴香」でした)


白波に松

2008-04-14 00:03:05 | 











虹始めて見る候となりました

木々の芽ぶきがきらきらと、日毎に新芽が大きく緑もましています。庭の景色が若返ったように私も心機一転、新環境に馴染みたいと思います。

これは「白波に松」の結びです。輪を大きくした鮑結びをしたあとにその先を交差させ、鮑結の間から帯を出して老の波を作って波を表しています。結び方は簡単なものですが景色を表現しているのが面白いですね。
祝儀用の他普通の贈答用に結びます。

今回は西田虎一氏の「礼式折紙水引結」の本から選び、結びの名称もこれに従いました。