SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

作ってみましょう

2010-03-31 00:15:00 | 






雷声を出す候となりました

花々も照らす光もすっかり春ですのに気温は真冬なみの冷え込みで三分咲きの桜もそのままとどまっています。こうした自然の調整で満開は例年並みになるのでしょうか?
昨夜のブルームーンは冬の月のように皓々とした中に艶めかしさもあってほのかに春を感じました。今夜は十六夜、暫く桜と月の美しい贅沢な夜が楽しめそうです。

月末の作ってみましょうは小さなお細工の内の上真ん中のお花とお手玉です。
作り方を説明するのは結構大変で毎回頭を悩ませていますが、今回は改築の取り込みで簡単な作り方ですがお許しください。
 3センチくらいの紐を作って半分にして下を留めそれを5つ作って全部を通し、糸を引いて輪にします。真ん中に丸い玉を作って貼ります。いくつか作ると髪飾りやブローチ、根付などになると思います。
お手玉は2005年8月に書きましたが5年も前なのでもう一度。http://www.ne.jp/asahi/kobe/otedama/link02/sub2.htmこちらをご覧下さい。


小さなお細工

2010-03-26 00:16:00 | 







 桜始めて開く候となりました

我が家の桜も咲きだしたましたがその翌日から急に冷え込んで雨続きとなり可哀そうです。

蜆のお伽犬を載せるつもりでしたが可愛く出来ませんでした。やはりお顔があるものは絵心のない者にとっては無理なようです。仕方なくこんな小さなものをいくつか載せることになりました。
左の毬は妹のお友達から頂いたものです。とても可愛い市松人形を作られる方なのでいつかSAKURAにも載せて頂きたいと思っています。
右の蝶は先日撮み細工のお教室で習いました。鶴も作りましたが綺麗に出来なくて写真は諦めました。あとは風車のお細工です。

あまり書くこともないのでとりとめもないお話です。

里には長姉の誕生の折、祖父母が用意した立派な雛飾りがありますが不思議なことに写真がありません。
一枚だけ姉妹で着物を着て雛段の前の写真がありますがひょうきんだった私は大笑いをしていたと思います。多分9歳頃のものですが嫁いでから見たこともなく遠い記憶となりました。
雛祭りには姉妹の友人達もよく見えましたが写真大好きな父が撮らなかったのはきっと昼間居なかったからでしょう。

端午のお飾りはちょうど新築した家を写真屋さんに撮らせた折、飾ってあった総飾の写真が一枚だけ残っていますが、スナップはやはりありません。
この家は新築の翌年、東京大空襲で焼けてしまいましたがお節句のお飾りは蔵にあってどちらも助かり今に至っています。
東京の空襲は3月でしたから多くのお雛様が焼失してしまったのでしょうね~ 

一昨年一月、桜橘の薬玉に40年ぶりに対面しましたが綺麗に保存されていて嬉しく思いました。
戦火を免れたお雛様は私達姉妹が歳老いても変わらずに綺麗でいてくれるようです。


 雛本

2010-03-21 00:10:00 | 






春分となり雀始めて巣くう候となりました

お彼岸のお参りに行きましたらすごい風でしたのに人出も多くお寺は賑わっていました。境内の桜の蕾もずいぶん膨らんでいました。

雛本(ひいなぼん)のつもりでこんな変わった扇形のミニ本を作りました。
調子に乗って満月のように開く半月形の本など作って遊んでみました。本にするのは容易ですが曲線のカットが難しいのが難点です。

粘葉本ですので見開きになり、閉じてこないのは利点です。
(粘葉本はこのブログの検索で4件ほど出てきますが2006年2月15日にあります。)

「新源氏香」の名目を書きたいと思い作りましたが、下の鶴の表紙のものは中が砂子の和紙なので筆が下せないでいます。
名目が書けたら友人達と新源氏香で遊んでみたいと思います。


八角貝桶

2010-03-16 00:06:00 | 







菜虫蝶と化す候となりました

お水取りがすむとめっきり春めきます。
芝生の緑もほのかに色ついて花壇の花々も咲きだしました。

貝桶の鱗結は昨年も載せましたが小さな六角の貝桶しかなくて紐の掛け方が不安定でした。八角の貝桶を探していたところ見つかったものは色も柄も気に入らず布を貼っって変身させたのが写真のものです。
この布は私のお気に入りで黒地に花の紋丸で、昔姉が着た羽織の記憶があるのですが生地が大分薄くなっていましたからもしかすると母の物だったかもしれません。花々のぼかしが綺麗で大正ロマンの香りが漂う布です。
紐はこの太さの物がなく既存のまま使いましたが丈が足らずマジックを使って伸ばして房も付けました。 紐が弱いので堅く結べてしまいましたがこれを見ると紐の太さと結び方の関係が大事なのが分かります。
ちょっと大きいので本物の貝が5つほどは納まりそうです。

今回は結びのことは省きましたが右側の結方に右貝を入れ左側の結方に左貝を入れて別々に保管すると包結図説にあります。
右貝左貝のことは貝覆の時(昨年3月20日
http://purple.ap.teacup.com/applet/yaya/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%8AL%95%A2&inside=1&x=49&y=11)に書きましたので省略します。


室町雛

2010-03-11 00:30:00 | 








桃始めて咲く 候になりました

九九消寒も81日目を迎えてやっと暖かくなるようです。
気まぐれな春の嵐は八幡様の大銀杏をなぎ倒してしまいました。回復不能な状態に大打撃です。

先日兄のところに姉妹が集いました。
懐かしい室町雛が飾ってありました。これは母の象牙のお雛様で小さな有職のお道具が揃っています。

実家のものなのでちょっと遠慮はありますがやはりSAKURAに残しておきたいと思い後日画像を送ってもらいました。写真用にコンパクトにおさめた為、脇に見える本膳や手前のお伽犬が大きく見えているようです。

以前守貞漫稿で「室町雛」の挿絵を見た時に「そっくり!」と思っていましたので早速本を取り出してみましたら女雛がお袖を開いている形や男雛の袖の返り具合など全く同じで典型的な室町雛のようです。

左がその本の画像です。室町雛は次郎左衛門雛の原型のようで丸いお顔に簡単な目鼻がついています。本に『額際に殿上眉』とあり男雛も女雛も同じお顔と書いてありますがその通りでユーモアあるお顔が微笑ましいです。
女雛は『袴紅絹』男雛は『白平絹』と装束の注があります。母のは象牙ですが着物の彩色や緋の袴など象牙とは思えない出来栄えです。
男雛は冠がなく、太刀を佩かず女雛も桧扇を持たないのも特徴のようです。これは飾り雛ではなくて堂上方の『平日の弄翫』として遊ばれたお人形だったからでしょう。

このお雛様にお目にかかるのもうん十年ぶりでしたがちっとも変わらず初々しく優雅なお姿に感服しました。私達兄姉妹の様子はずいぶん変わりましたが久しぶりにはずんだおしゃべりは変わらぬままの和やかさで楽しい時を過ごしました。

sakura昨日よりトップ頁の広告が大きくなりましたase 感じが悪いのですが無料のブログなので~ 今さら有料に直す気もあまりなくご覧下さる方には申し訳ないのですがお許し頂きたいと思いますsakura