端午の節句の虎

みみず出づる候となりました。

昨夜は満月でした。清々しい月でしたがご覧になりましたか？
気温も上がってきて街には半袖が目立つようになりました。いよいよ夏の始まりです。

この写真は実家のお節句のお飾りで、もう７０年以上前の写真になります。これには本物の頭が付いた虎の毛皮が敷かれて小さい時は怖かったものです。

虎を飾るのは強い物の象徴と思っていましたらもう少し深い意味があると教えて頂きました。
それは鯉は滝を登っ龍となるので龍と見立て、その対峙としての虎が居なくてはいけないそうです。
龍虎が揃うと悪鬼、邪気を払う力が強まるのだとか。写真の虎はいかにも悪鬼を威圧しているようで邪気も退散しそうです。虎の頭付の毛皮のお飾りはあまり見かけませんが、こうした虎の居る飾りが本式なのかもしれないとお話を伺って思いました。

昨年暮上の写真の鯉が実家から出てきました。ほぼ半世紀ぶりの写真での対面となりましたがそんな昔のものには思えないほど綺麗です。鱗の暈しなど見事な縮緬の友禅で本物の鯉を抱いているように活き活きと見えませんか。

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