SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

花包 五 追善の華包

2006-11-23 10:55:32 | 










暖かな小春の日々が続きましたが今朝はどんよりしてお日様のありがたさが分かります。
年賀状の喪中の挨拶状なども舞い込んで今年ももうわずかなのですね~

今日は一葉忌です。一葉さんを偲んで今日の写真は追善の華包です。
一葉と言えば「たけくらべ」の連想で水仙を包んでみましたが水仙の華包も別にあります。
お庭の水仙を包みたくてせっせとお水をあげたりお部屋で咲かせたりしてぎりぎり待って今朝撮影したものです。

たけくらべのみどりは若い頃には踊ってみたい役の一つでした。それには私なりのイメージがあってそれを表現したかったのですが、集英社文庫のたけくらべの表紙のみどりにのけぞりました。 夢路や華宵が描くような哀愁漂うイメージをみどりに持つのはリアルではないのでしょうか? 思春期の少年少女にはもっと情緒のある絵を見てもらいたいものです。あの本の読者に感想を聞いてみたいと思いましたが、夢路や華宵を知らない若者にはそんなイメージは涌かないのかもしれませんね。



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4 コメント

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Unknown (さくら)
2006-11-23 11:41:30
水仙に彩々とした青と白の色合せが故人を偲ぶ心が感じられる華包みです。
年が明けると直ぐに父の13回忌の法要をします。その折この様に父を偲んでみたいと思います。
集英社文庫「たけくらべ」検索してみました、私も唖然としてしまいました。
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Unknown (yaya)
2006-11-24 07:16:58
早速見て頂いてありがとうございます。さくらさん。
みどりはやはりイメージが違いますよね。でもよく見ると淋しげな憂いはあるのですが~ 

さくらさんのお父様も来年13回忌ですか~私も1月5日が父の命日で三回忌です。母は2月でやはり13回忌になります。この12年の早かったこと~
父とはいろいろな所へ行きましたからそれが無くなったここ二年は四季折々物足りないですね。父と一緒だから行けたところが多かったようです。
花一輪と一緒にさまざまな思いも包みこんでお供えするとご供養になるかもしれませんね。

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Unknown (風花)
2006-11-25 13:03:34
まだ積もらない儚い雪の降る日が続いています。
清々しく凛とした華包みですね。
水仙を見ると私も「たけくらべ」の美登利を思い出します。
信如が置いていった水仙もこんな風に作ってあったのでしょうか。
学生の頃演劇部だった私も、美登利は演じてみたい役でした。
夢二や華宵の絵は私も大好きです。
集英社文庫の表紙、拝見しましたが・・・びっくりしました。
この物語の哀しさやかもし出す情緒がわからなければ、この表紙の絵にも何も違和感がないのかもしれませんけれど・・・。
今はそういうものを感じ取る心が薄れているのかもしれませんね。

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Unknown (yaya)
2006-11-26 00:25:45
演劇部でしたか、風花さん。風花さんも自分の持っている何かを表現したいのかもしれませんね。それが刺繍や指貫や、紙人形に代るのかもしれません。私もそうかもしれません。何だかはっきり分からないけれど、何かを表したい気持ちが物作りになるのでしょう。
それにしても今の若者にももっと綺麗な物、情緒のある物をたくさん見て欲しいですね。それが豊かな心を育てるような気がします。
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