
霞始めてたなびく候となりました。
春一番も吹いてようよう春になるかと思いましたのにまた冷え込んでまいりました。
これはごく普通の男女の羽織の結び方です。
こうしてみると男物の大きさが分かります。この紐は旦那様用に新婚の頃用意したものですが日の目も見ずに封も切らぬままうん十年、こんな形で出番がきました。結び方が気に入らないのですが結んであったままのもので直しもしていません。
父は着物が日常着でしたから紐も器用に結んでいましたし、二、三の結び方も知っていたようです。今時の方なら結んだまま金具の着脱ですますのでしょうか?紐を結ぶ文化が衰退するのも結びが日常から離れたものになってしまっては仕方がないことなのでしょう。
私自身、ネクタイの結びが出来ません。旦那さまに結んであげたこともありませんし、覚えようとしないのです。「結んでみよう」と言う興味がないとこんなことになるのでしょうね。
エプロンの紐も縦結びになってしまう若い方が居ますがこうした方は子供の頃に結んだ経験が少ないのでしょう。結びは自然に出来るようになるには結構練習が必要ですものね。
中高生の頃私の学校(私立)ではとても髪型にもうるさく、一寸でも髪が肩の付くと二つに分けて結ばなくてはいけませんでした。
でもリボン(黒・茶・紺色)は許されていましたのでせめてものお洒落に毎日色を替えてリボンを結んで通学していました。
懐かしい楽しい時代です。
私も髪を伸ばして三編みをしてもらい(母にしてもらっていました~)通学していました。
でもさくらさんほどおしゃれでなかったのか毎日リボンを変えるようなことがなかったです。
ほんとうに 懐かしい楽しい時代でした。