SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

香の日

2007-04-15 00:08:00 | 







虹始めて見る候となりました

初夏の陽気となって急に藤の花が咲き出しました。
若葉も青々と早万緑の感じです。

 4月18日はお香の日でだそうで、こんな写真を載せてみました。
これは伏籠で、これに衣類を掛けて香りを焚きしめます。
もっと小さいのを作ろうと思っていたのですが友人がとても廉価に買って下さったので頂きました。 手作りでない物を載せるのは不本意なのですが珍しい物なのでご覧頂くことに致しました。

ところで4月18日がお香の日に指定されたのは日本書紀に 「推古天皇三年(595年)夏卯月に沈水淡路嶋に漂着れり、その大きさ一抱き、嶋人、沈水と言うことを知らずして薪に交てて竈に焼く。その煙遠く香る。即異なりとして奉る」とあるのに因ったようです。
香木が日本に漂着した4月を「お香の日」の月に決め、18日と言うのはこじつけで『ノ十八日』と書いて香の字になるからのようです。
そろそろ、薫風、若葉薫る 候ですから卯の花の香る卯月はお香の日に相応しい月なのでしょう。



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4 コメント

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Unknown (yaya)
2007-04-17 09:29:06
伏籠の組み立ては簡単なのですよ、さくらさん。
紐なので棒を下にするだけで重さで開きます。
開かなければ棒の束で、さほど嵩張ることもありません。上手い工夫ですね。
着物もかけてみましたが、もっとすっぽり掛けないと香りは逃げてしまいますね。
ない方が形がはっきり分かってよかったかもしれません。

>m-tamagoさん、伏籠もこのようなものと炬燵のような櫓形とがあるようです。
こちらはハンディーなものかもしれません。
しっかり焚き染めるには櫓の方が安心でしょうね。
長時間焚き染める時は水を張った盥に香炉を入れたりもするようです。
香りは結構すぐ染まるものでお香のお稽古の帰りは手にも香りが移っています。
香の余韻に包まれて帰路に付くのもお稽古の楽しみです。

>のんたろう さん、初めまして。
この伏籠は螺鈿で、赤い紐の結びが施され、房が揺らめいてとても日本的なものです。
海外に居らしゃると日本の文化をもっと極めたくなるようですね。よいチャンスと考えてお香だけでなくいろいろと日本のよいもの美しいものを吸収してお戻り下さい。
これからも日本の香りがお届け出来たら嬉しく思います。どうぞよろしくお願い致します。

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Unknown (さくら)
2007-04-16 21:18:27
お香の日の由来はお勉強になりました。
語源由来辞典によると、卯月はうつぎの花が咲く季節から「卯の花月」と言う説もあると書いてありました。
伏せ籠は初めて知りましたが小さくたためるようになっているのでしょうか。
面白い形ですね。
組み立てるには頭の体操になりそうですね。
伏せ籠にかけてあるお召し物は綺麗な色ですね。
yayaさんのお着物でしょうか。
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Unknown (m-tamago)
2007-04-16 12:28:11
伏籠とはこういうものでしたか。
源氏物語にも出てきて実際どういうものかと思っておりました。
香の日の由来も大変勉強になりました。4月18日、忘れないでしょう。
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Unknown (のんたろう)
2007-04-16 10:11:43
はじめまして。
お香が大好きでいろいろ検索してるうちに辿り着きました。
現在タイに住んでいるのですが、引越し前に大量のお香を購入。日本を離れたほうが、日本のよさ、美しさがわかりますね。
これからも楽しみにしてます!
バンコク滞在記もよろしければご覧下さい。
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