SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

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菖蒲香

2021-06-14 20:54:00 | 
15日は七十二候では 芒種 末候の 「梅の実黄ばむ」候です。
七十二候はSAKURA パート1の書き出しで、この候に合わせて更新していました。  久しぶりの登場ですがまさに庭には梅の黄色い実が落ちて芳香が漂ってきます。 梅雨入りも間近です。
 
 この画像は一昨年(2019年 令和元年)の六月に「菖蒲香」を工藝サロン梓さんで開筵した折の記録紙です。

 菖蒲香 は「五月雨に沢辺の真菰水こえていづれ菖蒲と引きぞわずらう」の證歌 から、太平記の源三位頼政と菖蒲前とのエピソードの組香と単に歌の意味の組香があり、六年前に妙心寺の大法院での香筵では菖蒲の花を使う盤物の菖蒲香でした。

 組香は和歌や物語のテーマからそのストーリーを香りで表現し、その香りを当てる「香遊び」ですが同じ菖蒲香でも解釈によって表現が違います。
記録紙は「五月雨・真菰・菖蒲」ですがこれに「水」を加えて香の数で水嵩をイメージさせたり作者の意図により考案されています。

 SAKURA をお休みの間2017年夏に腰の圧迫骨折をしましたがそれまでは年に数回お香会を開いていました。2019年は体力も回復し1月から毎月お香会が開けるようになりましたが6月の菖蒲香の前から痛くなりその後入院、手術となり星合香はできませんでした。
その後のコロナ禍でお香会も出来ませんが早く開筵出来る環境になってくれたら嬉しいです。
下の写真は 盤物の菖蒲香と2019年のお香会の栞です。




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