写真はやっと咲き初めた蘇芳を包んだ華包みです。
包み方は海棠の花包ですがこの花包は春夏の草花一切に応用出来ます。
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ところで昨日宇和島の旅から戻りました。
宇和島藩には伊達家に伝わるお宝が沢山秘蔵されていますが今回伊達博物館で特別展があり、はるばると見に行きました。
甲冑の展示ではどれもオーダーメイドなのでお腹の膨らみまでが模られていて体格から人物像が想像出来て興味深いものでした。
お目当ての香道具の数も多く学芸員さんの説明も丁寧でじっくり拝見しました。
特に珍しかったのは香札で目にしたことがない独特なものがありました。 古今香のお札は普通琴柱なのにこちらは梅らしい花弁ですし、花月香のお札も象牙らしい白い桜の形でした。有明香のお札は始めて見る形でした。これら八種類のお札が蒔絵の箪笥に収まって、様々な組香を楽しんだ様子が偲ばれました。
お雛様や指面など盛り沢山な展示に、伊達家の雅を垣間見た思いでした。
この旅が実現出来たのももこさんのお陰です。いろいろお世話になりました。ありがとうございました。
伊達博物館のHPですのでご覧になってみて下さい。
http://www.city.uwajima.ehime.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC020000&WIT_oid=icityv2::Contents::1442/
香札は何百もある組香の中でたった一つにしか使えないものですから垂涎のお品です。徳川美術館のお札だって8組も無かったです。その箪笥があるなんてさすがに伊達家です。しかもお決まりでなく独創的な形だし~
きっとお使いになった方のお好みがしっかりしていて人格的にも立派な方だったような気がしています。
小さなよすがからその使った方を想像するのも楽しいです。
あの小さな鎧を見た時は「病弱な方」って思ったら30歳の逝去でした。やはり何かを物語っていると思います。
もこさんもよい環境に居られるのですから興味のあることに熱中して下さいね。
又お目にかかれるといいですね。