霜止み苗出ず の候となりました。
朝晩はまだ冷え込むことの多いこのごろですがうららかな日にはよく鶯が鳴いてくれます。今年はちょくちょくやってきてくれるので嬉しいかぎりです。鶯の音はやはりいいものです。
この写真は「源氏香」の総包みです。
前回の総包みと形が違いますがこちらが通常の形です。
私が包みを作りそれに友人が絵を描いて下さいました。総包にはよく行われる何十組かにはだいたい決まった絵柄があります。源氏香は寝殿の図柄です。
源氏香は五種類のお香が各五包あり、全部で25包の中から五包をランダムに抜いてそれを当てる組香です。 一包を1本の縦棒で表し、五包全部が違っていれば縦棒が五本で、箒木です。同じ種類のお香があれば横棒でつなぎます。同香が二組ある時も三つ同香が出る時もあります。これが源氏香の図です。
意匠としても優れた源氏香の図柄ですがこれは「源氏香」から生まれた同香を示す意味のある図柄なのです。
小包にも決まった組香には決められた包み方があります。お香では他言が許されないこともありますのでちょっとおっかなびっくり書いていますが源氏香の小包の包み方も決まっています。
しかも美術館か美術誌で目にふれるしかありませんし、そのチャンスも少ないです。
どうしても欲しいものはこうして手作りしています。
この時も資料集めがたいへんでした。国立国会図書館に丸一日居たりもしました。これはいろいろな資料を友人に渡しそのイメージで自由に描いて頂きました。出来上がるまでワクワクしながら待っていましたが思い通りの仕上がりに感謝感激なのです。おいおいお見せしたいです。
手描きの包み素晴しいですね。
一筆一筆真心をこめて描かれたのでしょう。
yayaさんの周りには素晴しい方々が沢山にらっしゃるようですね。
包も宝ですが私の思いを叶えてくれる友人も宝ですね。
もっともっと多くの方に見て頂くチャンスがあるといいのですが、お香の物はあまり見せびらかしたりしないもので~
それから皆様、PCを交換致します。
もろもろ移行が上手くいかないとメールやSAKURAの更新が出来ないかもしれません。
30日の分まで掲載出来ると思いますがそれ以後は新PCでの写真の取り込みになりますので些か不安です。
5月からの更新が上手くいってほしいものです。
ちょっとお断りしておきますね。
私は継紙のお教室で裏打ちを習いました。
その応用で総包みを作りました。最近も継紙の総包を作り今月の香会で初下ろしするつもりです。
お香をなさる方なら裏打ち出来ると様々楽しめます。表装のお教室でも習えると思います。