蓮始めて開く 候となりました 。
九州では梅雨明けもまじかなようです。お盆が明ける頃にはこちらも梅雨が明けるでしょうか。
頂いた下野草が可愛かったので結び文を付けてみました。水引につけたのは五角形の結び文です。お近い方の便りにはこんな遊びも楽しそうです。
古来手紙は一般的なものではなく教育を受けた人にしか書けませんでした。
読み書きが出来ない巷間では三下り半のように文字に見立てた線を三行半書けばそれが離縁状になったほどです。
「いとしと書いて藤の花」と藤娘の歌詞にありますがこれは『い.十.し』つまり『いの字を縦に10書いて真ん中にしの字を通すと藤の花の絵になり、絵文字によっていとしい 思いを伝えたものです。
結び文はこんな庶民のごく一般的な手紙でしたでしょう。
お芝居でも文売りと言う恋文の代筆屋さんが出てきますがこれも結び文です。
結び文は『艶書を言う』とも本にあります。
遊女の手紙は巻紙の上を口紅で赤く染めた天紅で艶めかしい演出です。
左の画像は結文のいろいろで明治に書かれた本にあった表書と裏の封じです。3つ目の裏が4つ目で、裏にも封じがあります。
以前同窓の友人から「おみもとに」と書かれたお手紙を頂いてゆかしく思いました。
今は書かなくなりましたが相手に敬意を表して名前の横に小さく書くのが脇付けです。
堅いのは 机下 侍史 尊前 などありますが女性なら
おみもとに みもとに(御許に) 御前 御前に 参る まいらす でしょうか。一般には○□さま まいる でこれはお芝居によく出てきますね。
追記(7/16)
風花さんのコメントにクイズを出しました。
「二つ文字うしのつの文字すぐな文字」ってなんて文字になるでしょう?です。
お答は「こ・い・し」。いは牛の角みたいでしょ。しはまっすぐなもじです。
こうやって文字を覚えて恋文を書いたのでしょうか~
練習用は正絹の帯締めの細いのをお勧めします。
これだとしっかり形がつきますから結びやすいです。しっかりした紐でないと図の写真のような形にならなくてどれがどこだか分からなくなって結ぶ気が失せて挫折してしまいます。
帯締めの長さがあればほとんどの結び方が出来ます。梅と菊の結び方の画像を載せましたが菊はこの帯締めですので参考にして下さい。
これで何度も練習して出来るようになってからならポリでも結べるでしょう。
でもせっかく結ぶのならやはり正絹がいいでしょうね。緩みませんから形崩れもありません。
結んでから20年近くたったものも出してすぐ飾れるほどです。
がんばっていろいろ挑戦してみて下さいませ。
お香も続けて下さいね。
山笠が済むと夏真っ盛りになります。
関東では今がお盆でしょうか。
此方は旧盆ですので8月です。
お花がそえられた結び文は贈る人頂く人も心豊かになりますね。
先日お堀の蓮の花を写真に撮ってきましたから伝言板に入れておきます。
ちゃんと時候の通りに咲くのですね。蓮の花ってどうしてこんなに神秘的なのでしょうね。
蓮の花はどうしても一度花包にしたいと思っているのですが手に入りません。
いつも綺麗な写真を見せて頂いて嬉しいです。
こちらも梅雨が明けて今日はピーカンで、初めてクラーをつけました。
家のお盆は旧ですので来月です。
祇園山笠を製作しているTVを先日見ました。このお祭りをまじかで見ることが出来るのですね。
いよいよ夏本番、お互い体に気をつけましょう。
かわいらしいお花と結び文、こんな文のやりとりができたら、どんなに楽しいことかと思います。
藤娘の「いとしと書いて藤の花」というのは、そういうことだったのですね。
文字よりも優しく気持ちが伝わる感じがします。
「参る」「御許に」は、古い映画で見たことがあるだけで、私の年代ではもう遣う方はいらっしゃいません。
美しい言葉なのに、残念です。
> 藤娘の「いとしと書いて藤の花」というのは、そういうことだったのですね。
最近は歌詞や踊りの手の意味まで教えてくれる先生が少なくなっているようです。振りや歌詞の意味にこそ当時の文化が詰まっているのにね。振りだけを教えるのでなくこうした背景などの文化も継承してほしいものですね。
こんなのもありますよ。お答考えて下さいな。
「ふたつ文字うしのつの文字すぐな文字」。
脇付けも使いたいと思いますが私自身手紙メールで済ませたい筆無精なので~ダメですね。
◎郡山のママさん、お香は文化の宝庫です。たくさん学んで下さいね。若い方にこそ覚えて頂き次に継承してほしいです。これからもよろしくお願いいたします。