SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

ぶりぶり・紙釜敷

2010-01-20 00:01:00 | 







大寒となり 蕗のとう花咲く候となりました

寒さが一番厳しい頃ですが昨日今日は暖かく助かります。日向ぼっこをしていると部屋の奥まで差していたお日様が日に日に縁側の方へと逃げていきます。おひさまが高くなって春が近づいている様子が分かります。

写真は紙釜敷にぶりぶり香合をのせたお正月のお飾りです。

紙釜敷きは茶道のお道具ですが香合をのせる時にも使われます。
檀紙を20枚ほど重ねて四つに折ったものですがその一枚一枚が少しつづれている美しさに魅かれます。(紙釜敷はわさを手前に飾りますが重ねを見て頂きたくて前後をにして写しました)

檀紙20枚の強度は相当なものでこれを折る技術はとても難しく、それ用の道具もあるようです。修行しないと折れない形でしょうが一度挑戦したいと思っている折り方です。こんなに綺麗にずらすのはどれだけの紙をロスすることでしょう。

ぶりぶり香合はおもちゃのぶりぶりを模ったものです。
ぶりぶりには両脇に車が付いているのが元の姿で、農耕具として地面をならす物でした。それが魔除け として 羽子板や毬打(ぎっちょ)と同じようにお正月の遊具となりました。
毬打はホッケーのような遊びですが、ぶりぶりの車を外して玉としてその穴に紐を通して毬打のように遊んだようです。
以前(2007年1月)にも書きましたが左義長はこのぎっちょを三本立てて(三毬杖)燃やしたのが言葉の起こりのようです。
各地の左義長も済んでお正月の気分も終わりです。


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