
小暑となり温風至る候となりました。
7月に入りようやく夏らしくなりました。
平塚では七夕祭りが始まり浴衣がけの人出でにぎわったようです。
今日は七夕なので七夕花扇を作ってみました。これはあまり知られていない風習ですが七夕の日に近衛家から御所へ献上される花包です。撫子、薄、女郎花、桔梗など五色の秋草が扇状にかたどられ檀紙に包まれて水引が要につくようです。
七夕には平安の頃には花合せが行われ、撫子などを競ったとか。中世には花を供えたり飾る風習があり花扇はこうした由緒のものでしょう。
菖蒲を葺くように吊るされるようなので、折形や水引も掛蓬莱のように作りました。下げて見るとどうも不格好で風情がありません。
五色の秋草も揃わないので花包も本来の紅白を涼しげな色にして自分流のアレンジにしてしまいました。つまり花扇のもどきです。
水引が結べるようになったら作ってみたいものの一つでしたが作ってみるとまとまらず、別物になりましたが「七夕花扇」と言う言葉が美しいので覚えて頂きたいと思い載せました。
この風習は奈良の猿沢の池の采女の伝説として名月の行事となっているようです。花扇はその後池に流されますがこれも祓いと繋がりがあるのでしょう。
少しずつ家の生活リズムを取り戻して折ります。
博多では今山笠一色です。
今年は例年になく早々と北部九州は梅雨明け宣言がありました。
今日も真夏のような暑い日です、今宵はお星様も望めると思います。
「七夕花扇」の包色合いも優しく優雅な感じで、矢羽の簿が涼しげに見えます。
小さい頃桔梗の風船のような蕾を摘んで遊んだのを思い出します。
采女伝説をサイトで調べましたら「采女祭」で詳しく載っていました。
「年の内に春は来にけり」って年末に春がきたり~
季節感のずれは太陽暦が身に付いてしまうとしっくりしなくて困ります。
さくらさん、お家にお戻りになられてよかったです。 お家での生活も序々に平常になられているご様子で安心しました。
そちらは暑いようですから無理せずお過ごし下さいね。さくらんの復活?を喜んでいらしゃる方々も居ると思います。皆さん安堵なさることでしょう。