『 天地始めて寒し』( 処暑次候)の候です。まさに昨日は涼しかったです。
偲香はははの為に家族が参加してくれました。
全く私の趣味に同調しない家族にとっては驚異の出来事でした。
社交辞令なのか案外「面白かった」そうで、次回は頑なに同調しないご主人さまも巻き込みたいと目論んでいます。
ままら~さんとは何度かお香会を開いていますが父上のご供養にも「お香会を」とのことで、今後の参考に初歩のお香の話を時々書くことに致します。
ささやかな『お香のかおり』を感じて戴ければと思います。
小記録
お香が始まると、小記録と言う小さな紙が廻ります。
これにはこれから始まる①《組香の名前》 ②どんなお香が使われるか《香名》 ③そのお香がどんな香りのものか《木所》 ④開催日 ⑤誰がお香を提供したか《出香》 などが書かれています。
小記録を見れば その組香名によって 出香者が どんな香名のお香を使うか、又それをどんな香りで現すかが分かります。
この中で①②④⑤はそのまま見れば分かりますが③の《木所》は知識がないと理解不能ですので書いておきます。
六国五味
木所は『六国五味』と言って六種類の香りを味で表現しています。
六種類の香りは《伽羅=一》《羅国=二》《真南蛮=三》《真那伽=ウ》《左曾羅=花一》《寸門多羅=花二》の六種類です。後に《新伽羅=花三》が加わりました。
イコール=の後の数字はそれを示す記号で、小記録にはこの数字が香名の下に書いてあります。 小記録には以下のように書かれます
例 偲香 し 浮雲 二
の 苧環 花二
ふ 真澄鏡 一
つまり 『し』の香りは浮雲と言う名前で 二(羅国)の香りです と分かります。
六国の伽羅、羅国 真南蛮 真那伽、左曾羅 寸門多羅 どれも可笑しい名前ですが、これは国の名前で、その国名は順に 印度、タイ、マナバル、マラッカ、サソリ-(島)、スマトラ と言われています。それらしいでしょ。
だいたい印度やベトナムなど南洋の国や島が香木の産地なので、その名前がついています。
香木が高価で貴重な舶来品なのがよく分かります。
次に五味ですが
これは香りの記憶が難しいので、甘い、辛い、塩辛い、苦い 酸っぱい、など味で現しています。でも伽羅は甘くも辛くも感じますし、『無』なんて味もあります。味は人それぞれで決めるのは難しいので、各自の感覚でそれらしい香りと結びつけた方がいいでしょう。
味だけでなく宮人、武士、百姓、女性、僧侶、地下人などに形容する古い本などもあります。
用は小記録に書かれた一,二 花二 などの木所を各自の方法で記憶しておけばいいのです。
アンチョコ 木はそれぞれ色も肌も違いますから、最初はそれが一番の判断材料かもしれません。
でも材木屋さんと言うそうで本来ではないようで内緒~
お香は香りを楽しむもので、当たらない方が上品だそうです。安心して楽しんで下さい。
香の香 今日はこれまでに。
偲香はははの為に家族が参加してくれました。
全く私の趣味に同調しない家族にとっては驚異の出来事でした。
社交辞令なのか案外「面白かった」そうで、次回は頑なに同調しないご主人さまも巻き込みたいと目論んでいます。
ままら~さんとは何度かお香会を開いていますが父上のご供養にも「お香会を」とのことで、今後の参考に初歩のお香の話を時々書くことに致します。
ささやかな『お香のかおり』を感じて戴ければと思います。
小記録
お香が始まると、小記録と言う小さな紙が廻ります。
これにはこれから始まる①《組香の名前》 ②どんなお香が使われるか《香名》 ③そのお香がどんな香りのものか《木所》 ④開催日 ⑤誰がお香を提供したか《出香》 などが書かれています。
小記録を見れば その組香名によって 出香者が どんな香名のお香を使うか、又それをどんな香りで現すかが分かります。
この中で①②④⑤はそのまま見れば分かりますが③の《木所》は知識がないと理解不能ですので書いておきます。
六国五味
木所は『六国五味』と言って六種類の香りを味で表現しています。
六種類の香りは《伽羅=一》《羅国=二》《真南蛮=三》《真那伽=ウ》《左曾羅=花一》《寸門多羅=花二》の六種類です。後に《新伽羅=花三》が加わりました。
イコール=の後の数字はそれを示す記号で、小記録にはこの数字が香名の下に書いてあります。 小記録には以下のように書かれます
例 偲香 し 浮雲 二
の 苧環 花二
ふ 真澄鏡 一
つまり 『し』の香りは浮雲と言う名前で 二(羅国)の香りです と分かります。
六国の伽羅、羅国 真南蛮 真那伽、左曾羅 寸門多羅 どれも可笑しい名前ですが、これは国の名前で、その国名は順に 印度、タイ、マナバル、マラッカ、サソリ-(島)、スマトラ と言われています。それらしいでしょ。
だいたい印度やベトナムなど南洋の国や島が香木の産地なので、その名前がついています。
香木が高価で貴重な舶来品なのがよく分かります。
次に五味ですが
これは香りの記憶が難しいので、甘い、辛い、塩辛い、苦い 酸っぱい、など味で現しています。でも伽羅は甘くも辛くも感じますし、『無』なんて味もあります。味は人それぞれで決めるのは難しいので、各自の感覚でそれらしい香りと結びつけた方がいいでしょう。
味だけでなく宮人、武士、百姓、女性、僧侶、地下人などに形容する古い本などもあります。
用は小記録に書かれた一,二 花二 などの木所を各自の方法で記憶しておけばいいのです。
アンチョコ 木はそれぞれ色も肌も違いますから、最初はそれが一番の判断材料かもしれません。
でも材木屋さんと言うそうで本来ではないようで内緒~
お香は香りを楽しむもので、当たらない方が上品だそうです。安心して楽しんで下さい。
香の香 今日はこれまでに。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます