これは芙蓉です。狂歌は
楊貴妃は芙蓉の花に似たるとて抱えて寝たれば露にぬれつつ
これもなかなか艶っぽいお歌です。
楊貴妃のイメージで紙を選びましたら、家人は「蟹?」って見たようです。確かに鶴とは言い難いかも? 赤がいけませんでした~ 連鶴も5連になりました。
今日はあまり書くこともないので、先日の近江八景の江戸判、巽八景を書いてみましょう。長唄の巽八景には 深川 永代の帰帆 佃 仲町の夜雨 石場の暮雪 新地の晴嵐 州崎の有明 櫓下の夕化粧 など詠み込まれています。山本一力さんの『辰巳八景』はこれを題材にしているのでしょう。
辰巳八景の他にも江戸には東都八景、隅田八景などもあって、高輪の秋月が木母寺の秋月であったりします。どれも近江八景を真似てあちこちで出来たようで、はっきりした定番に至らなかったようです。やはり唄で膾炙したものが強いですね。お香にも八景ものがありますが音曲でも絵画でも恰好の題材なのでしょう。
今日五郎治さんの「船弁慶」TVで聞きましたよ。ちょっと晩年で今ひとつお元気でなかったような気もしますが、脇の里長さんより良かったです。里長さんにはお若い時でしたし、なかなか親は越えられないと言うことでお許しを。
五郎治さんの姿に父が重なりましたが、あのお年の方は凛とした物腰でご立派です。
伊十郎さんや、志津太夫さんなど耳に残っていると最近の舞踊会の地方さんにもの足りないものを感じます。まぁ仕方がありませんが~
やっぱり一流を聞くってことは大事なことなのですが確かにそのチャンスは少なくなりました。
邦楽が三味線音楽を指さないとは驚きの時代です。
ふるきよき邦楽も大事にしたいですね。
お香によらず謡曲や邦楽等は、綺麗な言葉で名所や行事がいつの間にか心に残ると云うものが多いですね。特に幼い頃から親しむと尚一層忘れ難いものになりますね。それにしてもテレビでも、もう少し長唄、清元、常磐津等の素晴しい曲をもっと取り上げてくれると良いと思いませんか? 話が横道にそれてしまいすみません。
月見さんが難題を~
SAKURAの当初なら簡単ですけれど最近はアクセス数も上がってきてヒヤヒヤです。
説明は難しいですけれど「四季八景香」は16チュウでしかも試香がなくて頭がこんがらかった嫌な思い出があるのです。要はお答に○と△なら「晴嵐」とか、お答えに決まりがあって八景の「夜雨」「秋月」「落雁」「帰帆」「夕照」「暮雪」「晩鐘」の八つのお答えを書くのです。結構難しい組香でした。