
みみず出づる候となりました。
やっと風薫る清々しい頃となりました。
若葉の緑が眼を癒してくれています。
丸ぐけの帯締めで兜を結んでみました。祖母か母の昔の丸ぐけなので長さが足りず、組紐でもないので思うような兜の形になりませんでした。 下の突起のような部分はしころ(錏)なのでもう少し横に伸ばしたいとこでした。
丸ぐけは今では帯締ばかりですが昔は兜や笠の紐として使われていました。『車引』の梅王丸など荒事では太い丸ぐけを帯として結んでいますし他にも諸々紐としての使い方があったでしょう。
先代の高麗屋さんが亡くなった折り妻の正子さんが真っ白な喪服を着て人目を引きました。
さすが正子さんでもともと喪服は白でした。昔は嫁入りの折りの白無垢を夫との別れに喪服として着用し、自分の死装束にもしたそうです。
喪服が黒に変わったのは明治になってからで、この頃は帯締めも丸ぐけだったようですが今ではほとんど平紐になっています。その為か丸ぐけはなにかレトロな感じが漂います。
お知らせ
先月(4月10日)松岡調先生のご本を載せませたが、今回京都で以下のような展示会が開かれます。
会期中 立礼のお茶会、呈茶もありますのでお近くの方、ご興味のおありの方はお立ち寄り下さいませ。
■ 米寿記念
松岡 調作品とその世界
詠草と表装の楽しみ in 京都・妙心寺大法院
5月26日(水)~5月30日(日)10時から17時まで(最終日16時終了)
詳しくは工藝サロン梓さん= http://www.azusa-kougei.jp/ のHPをご覧下さい。
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