小暑となり温風至る候となりました 。
今夜は七夕です。乞巧奠(きっこうでん)とも呼ばれますが、これは唐から宮中に入った行事の呼び名です。飾り方なども庶民とはちょっと違っているようです。
先月友人達と初めてのお香会をしました。星合香でしたので、乞巧奠のお飾りを少し真似て設えてみました。
写真は急遽作った有職のお飾りです。玄関には笹飾りの作り物と、梶の葉を水に浮かべ、楽器や五色の糸、硯や文具などのミニを飾りました。梶の葉には和歌を書き歌の上達を、楽器は音曲、文具は学問、五色の糸は裁縫の上達を願ってのことでしょう。 今では短冊にそれぞれの願いを書くようになりましたが、これも諸芸上達を願った乞巧奠の名残なのでしょう。
有職のお飾りは五色の紐をあわじ結びにして梶の葉を下げたものです。 五節句のお飾りですが、やはり薬玉のように穢れや邪気を払う意味で飾られたものでしょう。
北海道は実は8月7日が七夕さまなのですが、やはり7月7日の方がしっくり来る感じがします。
子供の頃、七夕の晩は数人で町内を回りました。
「ろうそく出せー出せーよー 出さないとひっかくぞ おまけに食いつくぞ♪」と歌いながら家々をろうそくをもらって歩くのです。
今はそんな子供の声も聞こえなくなり、短冊やお飾りを下げた笹も見かけなくなってしまいました。
なんだか寂しいです。
有職の五色は 青 白 赤 黄 紫 でいいと思います。
並び方も決まっていますがこれにも意味があるのかもしれません?
黄色って中国では皇帝の色だと言うのに日本にはあまりない色なのが面白です。四神にも黄色は無いですものね。
四神って都の四方の守護神ですが 青春 白秋 朱夏 玄冬 のもとなのですよ。こんなところでいいかしら?bearさん。
風花さん、とっても面白いお話ありがとうございます。
ちっとも知りませんでした~ 地方の風習には深い意味がありますから調べると面白そうです。
全く最近はちゃんと行事をする家が無くなって、なんでも商売と結びついたりで伝統が薄れて悲しいですね。
毎年笹をもらいに来るお家も今年は見えなくてお飾りはどうしたのかと気になっています。
七夕のお飾りの写真で見ると青に見えるのが紫のつもりです。始め紫で作りましたが色のバランスが悪く青っぽいのに替えました。緑に見えるのが五色の青です。信号の色を赤と青と言うように昔から青=緑で、混乱するところです。
>有職の五色は 青 白 赤 黄 紫 でいいと思います。
と書きましたが見える色で言えば 白 赤 緑 黄 紫ですよね。