朝雨戸を開けると掃き清めたはずの庭に枯れ葉があちこちと、梢にはいつの間にか黄色く色づいた葉が目立つようになりました。今日から神無月です。
今月の花包はお月見を前にちょうど見ごろとなった薄にしました。薄包はないので草の花包です。
紙を刷け目に染めてみました。紙を染めるのも楽しい作業です。
矢羽根薄は母が好んでいました。よく斑のところで簪を作ってくれました。薄は毛羽立っていてよく髪にとまります。
子供の頃は薄の良さが分からず、母が何故好きなのか理解できませんでした。歳と共に薄の風情が分かるようになりました。萩もそうです。花としてはどちらも綺麗ではありませんがその佇まいはなんとも言えずしっとりとして余韻があります。和花のよさはそこにあるように思います。
bearさん、お久しぶりです。お元気ですか。
我が家の前は空き地で、町中なのに薄野原のようです。そこの薄が塀を越えて我が家にも薄が出ました。矢羽根薄は母が好きなのでお庭に植えてもらいました。とっても華奢なのが気に入っています。