周平の『コトノハノハコ』

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#204 『ロード㐧15章〜あの日と同じ夕暮れ〜』

2021年04月02日 | 作詞作品集
※この歌詞はTBS系「水曜日のダウンタウン」番組内で放送された「ロード㐧15章」募集企画に応募したものです。タイトル及び、歌詞の一部は企画で指定された言葉であり、決して盗作などではございません。

ちょうど1年前の
ちょうど今の時間
ちょうど仕事の帰り
ちょうど陽が沈む頃

ちょうど18時(ろくじ)に着いた
ちょうど風呂が沸いて
ちょうど良い湯加減の
ちょうど肩までの量

そんなあたり前の事は
あたり前じゃなかった
今はもう目の前にいない
君が作ってくれたもの

何でもないような事が
幸せだと気付く時は
どうしていつも決まって
失くした後なのか
同じ明日が来る事は
約束なんかされちゃいない
夕陽はまた朝陽に変わって
昇り来るというのに


ちょうど良い味付けの
ちょうど良い量の
ちょうど良い手料理が
ちょうど良い時に出る

色んな君の優しさに
気付いていなかった
いや、違う 気付いてたのに
「ありがとう」と言わなかった

何でもない事のように
全て こなしてしまう君
こうしていなくなった後
凄さに気付かされ
スペースの余るテーブル
君のいない向かいの椅子
壁時計の針の音だけ
この胸に響いてる


いつまでも下を向いてちゃ
天国からきっと
見守ってくれてる君に
顔向けできやしないな

何でもないような事が
幸せだと気付いたのに
どうして君はいないの?
返事は聞こえない
同じ明日が来る事は
約束なんかされちゃいない
夕陽はまた朝陽に変わって
昇り来るというのに