周平本人が目を瞑りながら国語辞典を適当なページで開いて適当な場所を指差し、目を開けた時に指が指している単語(1話につき5個)を全て文章のどこかに組み込まなければいけない新企画も早くも第5回!
さて、今回の材料は…
「見せしめ」…大さじ1杯(一体何されるの!?)
「軍国主義」…大さじ5杯(だから何されるの!?)
「里芋」…大さじ2杯(急に平和!)
「脳」…小さじ1杯
「細める」…小さじ2杯
主人公は一体何の見せしめにあうのか? 全く話が夢に向かわない第5話スタート!!
『夢馬鹿』~第5話~
これはマズい。
私の"脳"は即座にそう判断した。
このままではきっと自殺をしてしまう。
私はその20歳前後くらいの女性の元に駆け寄り、その左腕を掴んだ。
すると女性は悲鳴もあげられない程に驚いた様子でこちらを見た。
「えっ?何ですか?」
「君、今、線路に飛び込もうと思ってなかったかい?」
「い、いいえ…」
これはマズい。
私の"脳"は即座にそう判断した。
このままではきっと痴漢扱いだ。
「ごめん、なんだか君が何かに絶望してるように見えたから、つい…」
すると女性は目を"細めて"笑った。
「たしかにちょっと悩んでる事はありますけど、べつに自殺するような事じゃ…」
「悩み? 一体何に悩んでるの?」
女性の悩みを聞いてあげていたら、うっかり会社に遅刻してしまった。
女性も通勤途中だったらしく、私の早とちりの所為で一本後の電車に乗る羽目になってしまった。
職場に着いたら「駅で体調崩して少し休んでた」とでも言い訳すると冗談っぽく言っていた。
だが、私の職場はそうはいかない。
「いつの時代だよ!!」っていうくらいに"軍国主義"みたいな会社で、遅刻なんかしようもんなら、"見せしめ"のように皆の前で上司からの説教を食らう。
悩みを聞いてあげた女性から、別れ際に"里芋"を何個かもらったのだが、その代償としては上司からの説教は大き過ぎる。
ちなみに女性の悩みとは、実家から大量に送られてきた"里芋"たちを職場の同僚たちに配って消化しきれるのだろうかという、しょうもないものだった。
私の悩みも他者から見れば、きっと同じようなものなのだろう。
《第6話へ続く》
さて、今回の材料は…
「見せしめ」…大さじ1杯(一体何されるの!?)
「軍国主義」…大さじ5杯(だから何されるの!?)
「里芋」…大さじ2杯(急に平和!)
「脳」…小さじ1杯
「細める」…小さじ2杯
主人公は一体何の見せしめにあうのか? 全く話が夢に向かわない第5話スタート!!
『夢馬鹿』~第5話~
これはマズい。
私の"脳"は即座にそう判断した。
このままではきっと自殺をしてしまう。
私はその20歳前後くらいの女性の元に駆け寄り、その左腕を掴んだ。
すると女性は悲鳴もあげられない程に驚いた様子でこちらを見た。
「えっ?何ですか?」
「君、今、線路に飛び込もうと思ってなかったかい?」
「い、いいえ…」
これはマズい。
私の"脳"は即座にそう判断した。
このままではきっと痴漢扱いだ。
「ごめん、なんだか君が何かに絶望してるように見えたから、つい…」
すると女性は目を"細めて"笑った。
「たしかにちょっと悩んでる事はありますけど、べつに自殺するような事じゃ…」
「悩み? 一体何に悩んでるの?」
女性の悩みを聞いてあげていたら、うっかり会社に遅刻してしまった。
女性も通勤途中だったらしく、私の早とちりの所為で一本後の電車に乗る羽目になってしまった。
職場に着いたら「駅で体調崩して少し休んでた」とでも言い訳すると冗談っぽく言っていた。
だが、私の職場はそうはいかない。
「いつの時代だよ!!」っていうくらいに"軍国主義"みたいな会社で、遅刻なんかしようもんなら、"見せしめ"のように皆の前で上司からの説教を食らう。
悩みを聞いてあげた女性から、別れ際に"里芋"を何個かもらったのだが、その代償としては上司からの説教は大き過ぎる。
ちなみに女性の悩みとは、実家から大量に送られてきた"里芋"たちを職場の同僚たちに配って消化しきれるのだろうかという、しょうもないものだった。
私の悩みも他者から見れば、きっと同じようなものなのだろう。
《第6話へ続く》
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