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“少年院でご飯を1日3食食べると初めて知った” 「普通」がわからない少女たちのリアル

2021-06-10 15:30:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

性的虐待を受けても「お母さんが幸せそうだったから言えなかった」
――少女たちを取材していて印象的だったエピソードをお聞かせください。
中村 「幸せになるのが怖い」、「幸せを感じたことがない」、「少年院に入った自分が幸せになっていいのか」、そんな言葉を何度も彼女たちの口から聞きました。そんな思いを抱えるに至るまで、今まで一体どんな生活を送ってきたんだろうか。それは女子少年院を回り始めたときから、そして取材をしていくなかでもずっと感じていて。
 他にも、初めてご飯を1日3食食べることを知ったとか、初めて信頼できる大人に出会ったのが少年院だったっていう子もいましたね。
 東北の女子少年院に、お父さんを刺したという女の子がいました。刺した理由は、お父さんから性的虐待を受けていたから。なんでお母さんに相談しなかったのって聞いたら、「お母さんが幸せそうだったから言えなかった」って。自分も幸せになっていいはずなのに、この子はずっとお母さんに遠慮して我慢していたようです。
 こういった子が少年院に送致される理由というのは、親を刺した罪だけが理由ではなくて、子供を置いておけない環境の家から引き離すという意味もあります。
「孤独」という言葉では片づけられない犯罪に手を染める少女
――そんな、やむなく罪を犯してしまう少女たちに、共通点はあるのでしょうか。
中村 女子でも男子でも、「居場所がない」とか「孤独だ」とか「どうせ私なんか」って感じる気持ちは一緒なんだなって思いました。かつて私が抱いていた気持ちを今の子たちも感じている。そういった意味では、犯した犯罪はそれぞれ違っていても、根底にある問題は同じ。
 ただ、手を差し伸べてくれる人や理解してくれる人が、私の10代のときよりも減っていて、無関心な人が増えているのかなということも感じています。当時金髪になった私を見ても、近所のおじさんやおばさんは声をかけてくれましたから。今は昔と比べたら孤独になりやすい環境かもしれません。この言葉だけで片付けたくはないのですが……。
――“孤独”が犯罪に手を染めるきっかけになりやすいと。
中村 子供たちが立ち直るために大切なのは、“独りじゃない”、“自分を認めてくれる人がいる”と思えるようになること。そのために、子供にとって信頼できる大人がちゃんとその子と向き合うことで、彼ら自身も変わっていけると信じています。
 特に不良系の子は、“自分のことを思ってくれてるかどうか”に敏感なんですよね。単純に、この人は自分のことを好きだって感じたら、自分も好きになれる。生活の支援をしてくれるとか面倒を見てくれるとかじゃなくても、自分のことを思ってくれる気持ちが伝われば、その人を裏切りたくないっていう心が育つはずです。
 生まれたときから不良なんて人はいないですからね。一人で変われる力を持った人もいるかもしれないけれど、人との関わりはとても大切です。
 そういった意味では“子供を変える”、“社会を変える”、この2つに優先順位はなくて、同時に変えていかなければいけない課題かなと思いますね。子供に“独りじゃない”と感じさせるのも大切。一方で「助けて」と言えない子に手を差し伸べられる環境を作るのも同じくらい重要です。
映画化と著書出版 思いがけない少年院側の変化
――映画の制作、そして書籍化。反響は大きかったそうですね。
中村 映画を観てくれた人にアンケートをとったら、「家に帰って子供と話したくなった」とか、学校の先生からは「自分にもっとできることがあるんじゃないかと思った」というコメントを頂きました。本を読んだ中高生からは「司法を学びたいです」、「Zoomで話が聞きたいです」というようなメールも。
 私が作ったもので、何かしらを伝えることができたんだなって実感しましたし、若い子が高い意識を持ってくれているってことがわかってとても嬉しかったです。 
――では、活動を続けていくなかで中村さんが社会に感じた変化は?
中村 かつての少年院は、“ここを出たら、もう2度と戻ってくるんじゃないよ”っていうスタンスだったんですけど、今はむしろ出てからが大事だという考えに変わってきていて、退院後のケアを重んじるようになっています。
 やっぱり退院してからの社会環境は大事であってそこで築く人間関係が大切。それは『セカンドチャンス!』として活動していくうえで“社会に出てからこうして更生できた”という事例を発信し続けたことで浸透させられたと思います。
12年前に『セカンドチャンス!』ができたときは、当事者支援団体ってなかったんですよ。その団体の影響力っていうのは、この10年余りですごくあったんじゃないかな。
(※『セカンドチャンス!』…少年院出院者同士が経験や将来の希望をわかちあい、仲間として共に成長していくことを目的としたNPO法人)
法改正で少年院を出た後でも先生に電話を掛けられるように
――具体的にどう変わったんでしょうか。
中村 平成27年に66年ぶりの法改正があって、少年院を出た後でも少年院の先生に電話を掛けられるようになったんです。今までは退院したら先生を含めた少年院出身者とは接触を取ってはいけなくて、このことはなかったことにして生きていきなさいみたいな教えでした。
 でも、少年院出身者同士だから共有できる痛みもあるし、プラスになることも多いんじゃないかという発想になってきた。そういった考えは以前の少年院側にはなく、我々がいくら説いても認めてもらえませんでした。
 ただ、そのなかでも「実は俺もそう思ってたんだ」と賛同してくださる先生もいて。そういった先生たちが出世したりして、今に至るいい変化をもたらす後押しをしてくれたんじゃないかと思います。子供たちにとって、何か困ったことがあったときに、お世話になった先生を頼ることができるのは心の支えになりますからね。
――社会で少年を支援する保護司や更生保護団体の負担も増えていきそうですね。
中村 そうなんです。支援者って大変なんですよ。24時間365日、仕事をしているようなもの。彼らももちろん人間ですから、子供たちと冷静に接することができないときもあります。
 子供側だけじゃなく、支援する側の負担がかかりすぎないように、勉強会を開いたり、現場の状況を把握したりして、どういうことが必要なのか、彼らが追い詰められない現場作りのために国が動いてくれているんです。私としても、彼らも大変なんだっていうのは多くの人に伝えたいなと思っています。


藤竜也と倍賞千恵子が語る熟年夫婦のかたち「僕が妻と〈おやすみ〉の握手をする理由」

2021-06-10 13:30:00 | 日記

下記は婦人公論オンラインからの借用(コピー)です

日本を代表する名優同士であり、かつプライベートでも仲の良い藤竜也さんと倍賞千恵子さん。意外にも、昨年5月公開の映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』(Blu-ray・DVD発売中/DVDレンタル中)が28年ぶりの共演だったという。映画では亭主関白の夫に、粛々と従う妻を演じたふたりだが、実際の夫婦関係はちょっと異なるようで──(構成=小杉よし子 撮影=木村直軌)
陶芸の次の趣味は「妻」です!?
藤 共演はなんと28年ぶりですよ。
倍賞 前にご一緒したテレビドラマ『愛と哀しみの海 戦艦大和の悲劇』でも夫婦役でしたけど、今回の映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』では、結婚50年の円熟した夫婦ですね。
藤 倍賞さんとは家が近いので、僕の家内(元女優の芦川いづみさん)と倍賞さんのご主人(作曲家の小六禮次郎さん)も交えて時々お会いする機会があって。だから28年ぶりという気があまりしませんね。ご近所同士として接触があるわりには仕事で一緒になる機会がなかったんで、今回はうれしいなと思いました。
倍賞 撮影はすごく楽しかった。
藤 お互い、普段の夫婦の空気感をわかっているものですから、自然な感じで夫婦役を演じられました。
倍賞 『戦艦大和』のあとに私、横浜に引っ越して、ご近所さんになったんですよね。藤さんは住んでいる地域の情報に詳しいうえに、多趣味で多才。いろいろと影響を受けています。リキッドという液状のアクリル絵の具で素敵な絵をお描きになっていた時には、私たち夫婦も教えてもらって。楽しくて毎日描いてはどんどんハマり、それはもう、長く続いたんです。
藤 そうそう、ご夫婦でけっこうハマっておられた。
倍賞 とはいっても、藤さんみたいに本格的じゃなくて、ぜんぜん超えられませんけど。
藤 いやいや……。
倍賞 リキッドの絵にハマった後、近所で陶芸をやっている主婦の方と知り合って、そこの陶芸教室に入ったんです。もともと興味があって、いつかやってみたいと思っていたんです。そんな話をしたら、藤さんご夫妻もお仲間に。どんどん腕を上げられて、お庭にものすごく立派な窯も建てましたよね。
藤さんの作品は本当に素晴らしくて、デパートで展示販売されるとたちまち売れちゃう。私はいまだにそこまで到達していませんが、地道に楽しんでますよ。それにしても藤さんちの窯は本格的で大きかった。
藤 2階建ての建物だったから、家内から「目障りよ、なんとかならないの?」ってイヤな顔をされ続けて。思い切って取り払った時には、「あぁ、眺めがよくなって、せいせいした」なんて言われちゃって。(笑)
倍賞 よく思い切りましたね。納得できるところまで到達して、思い残すことはなくなったんですか?
藤 はっきり言えば、飽きちゃってね。窯もだんだん使わなくなって、なのにあの巨大な存在感でしょ。落ち着かなかったんですよ。中に入るとホコリだらけだし。なんだか自分の心が荒れているような気になってしまってね。取り払った跡はとてもきれいになってますよ。
倍賞 そうなんですね。今、陶芸に代わってハマっているものは?
藤 ないですね。困ったな……。じゃあねぇ、「趣味は妻です」とでも言っておきましょうかね。(笑)
「世の女性たちに嫌われてください」
倍賞 夫婦そろって何かを始めるのって、共通の話題で会話が増えていいんじゃないですかね。最近そう思いますよ。夫婦だって、言葉で言わないと想いは伝わらないから。映画の中で藤さんが演じた勝さんみたいに無口で無愛想じゃダメですよね。勝さんは典型的な亭主関白で、妻が何をしてあげても当たり前という感じで、感謝の言葉もないの。
藤 倍賞さん演じる妻の有喜子さんが、外出から帰宅した勝の靴下を玄関で脱がせて、それを丸めて自分のエプロンのポケットにしまうシーンがあるんです。あれはさすがにやり過ぎだろうと思って、監督に遠まわしに「いくら夫唱婦随の夫婦でも、こんなことまでしますかね……」と、ちょっと抵抗してみたんですけどね。「いやいや藤さん、ぜひやって、世の女性たちに大いに嫌われてください」と言われました。(笑)
倍賞 靴下まで脱がせてあげる人は少なくなってきてるでしょうけど、あのシーンで夫の後ろに妻が従う昭和的な夫婦の関係を見せておかないと、物語が始まらないですものね。勝さんは有喜子さんが楽しげに話しかけても、いつも「ふーん」って感じで興味なさそう。何も聞いてないの。
藤 あれは、せつないですよね。
『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』Blu-ray&DVD発売中(販売元:TCエンタテインメント)/DVD好評レンタル中(販売元:クロックワークス)
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倍賞 そう。有喜子さんはとっても寂しかったのネ。そんななか、可愛がっていた飼い猫のチビがいなくなって、有喜子さんは離婚を決意する。そして家出という初めての小さな反抗をきっかけに、有喜子さんは自分の気持ちや夫の本心を深く理解していくんですね。
藤 そうですね。
倍賞 そこに愛があったのかどうかは映画をご覧いただくとして(笑)、この映画は実はラブロマンス作品でもあって。今の年齢でそういう作品に出られることもうれしかった。藤さんは奥さんを大切になさっていて、ちゃんと話を聞かれる方ですから、奥さんは寂しい思いをなさっていないでしょ。
藤 ところが、うちは一見、亭主関白に見えるらしいんです。どういうわけだか近所で「お宅は旦那さんがお強いんでしょう?」とか言われるんです。僕の風貌からそう見られるようで。だから妻は同情されているみたい。
倍賞 あらら(笑)。ご夫婦で意見が合わなかったり、口論になったりすることは?
藤 最近は記憶にないねぇ。以前は3、4年にいっぺんぐらいはあったけど。
喧嘩して別行動しても。帰る先は…
倍賞 うちはね、今もぶつかり合うことがありますよ。私は歌手として音楽家の主人とふたりでコンサートをすることがあるんです。「男はつらいよ」とか「下町の太陽」などを歌うんですけど、お互いに音楽に関しては頑固なところがあるようで、なにかしらぶつかって譲り合えないことがあるんですよ。
藤 お互い表現者同士だから。
倍賞 でも、そのうち「音楽家が言うことはやっぱり正しいんだな」と歩み寄ったり、ピアノを弾いたり作曲したりする主人も、歌い方やおしゃべりの間合いに関してはイマイチわからないところがあるようで、「そういう時は、こうしたほうがいいと思うよ」と私が言うと、「あ、そうか。じゃ、そうしよう」となることも。
藤 一緒にひとつの仕事をすると、どうしてもね。
倍賞 昔、レコーディング中に彼が気分を害して途中でスタジオを出て行ってしまい、私も作業をやめてしまったことがあります。おかげで借りていたスタジオがパァになってしまいました。
藤 喧嘩して別行動とはいえ、帰る先は同じ家。(笑)
倍賞 その時は、私は帰りに友だちと会って「アタマにきちゃった」って愚痴を聞いてもらって気を晴らした覚えがあります。でもたいてい帰宅して食事の用意をして、いつものように一緒に食べてるうちに……。
藤 会話が戻ってくる、と。そんなもんじゃないですか、どこの夫婦も。映画の中の勝みたいに、妻が何をしても何を言ってもつれない反応しかしないんじゃ、喧嘩も始まらないけれど。
倍賞 だいたい女には家事が待っていますから、そっちに気が行っちゃいます。大分前の話ですけど、コンサートの日、ふたり一緒に家を出て、仕事を終えるとふたりで帰る。帰って、キッチンでご飯の支度をしていた時、「あれ? これっておかしくない? 私だけまた働いている」と言ったら、彼は「そうだネ」と。その日を境に彼も変わっていきました。
藤 割り切れない想いをためこんでいたんだ。(笑)
寄りかかり合って生きていく
倍賞 そうやって吐き出してからは、だんだん向こうも変わってきました。きっと彼も努力しているんですよね。おととい私、仕事で朝が早かったんで、前の夜に「飛行機の中で食べるから、起きたら食べずに出かけるね」と言って寝たの。すると朝、作ってるんですよ。玉ねぎのスープと茹で卵と、ヨーグルトに果物をのっけたのと。「どれかひとつでも食べて行って」と。
藤 素晴らしい!
倍賞 ありがたいなと思いましたから、残さず食べましたよ(笑)。ただね、女の人は料理を毎日やっても別に感謝はされないですよね。でも男の人がしてくれるとありがたいなって思うのは不思議ですよね。
藤 そこはやっぱりお互いに「ありがとう」という感謝の気持ちが大事なんじゃないかな。ご飯を食べたら、「おいしかったよ」とかね。
倍賞 たとえまずくてもいいんですよね。相手のことを想って一所懸命作ってくれる気持ちがうれしいでしょ。「今日はしょっぱかったな」「ちょっと甘いな」とか、ひと言だけでも違うんじゃないかしらね。
味付けの感じ方で体調の変化にも気づけるし、お互いの健康状態のチェックにもなる。歳を取って、会話がなくなってきた時こそ、食卓での声がけは大事ですよね。最近はまた料理することが楽しくなり、ちょっと無理しても作るほうがいいなと思います。
藤 口論になった時は、どうおさめますか?
倍賞 うちは翌朝起きたら何事もなかったかのように、「おはよう」と言うところから始めるんです。私ね、「行ってらっしゃい」とか「気をつけてね」とか、声かけ運動は意識的にしています。
藤 声かけ運動! それは大事ですね。喧嘩したあとでも、自然に仲直りするきっかけになる。あのね、夫婦は歳を重ねるほど、お互いに認め合う、必要とし合うのがいちばん大事だと思います。だから僕は「いてくれなくちゃ困るんだよ」という雰囲気を妻に伝えるんですよ。
倍賞 素敵! 必要とされてるんだなと思えたら、うれしいですよね。
藤 実際、「妻がいてくれなきゃひとりでどうしよう」と思いますもの。逆に考えると、相手から必要とされていないと感じるのがいちばんつらいと思う。現にね、家内がクラス会だとかいってお友だちと出かけてしまうと、家の中の空気がまるでつまんなくなるんですよ。もうホント、つまんない空間、って感じ。
倍賞 まさに“趣味は妻”ですね。(笑)
藤 うちではね、毎晩寝る前に夫婦向き合って「おやすみ」の握手をします。これ、けっこう切実ですよ。翌朝、起きてこないってこともありうるわけだからね。
倍賞 切実な年齢になりましたね。今回の映画には2018年に亡くなった星由里子さんも私たち夫婦の間に波風を立てる女性役で出演なさっています。17年の寒い時期に横浜のほうでロケをしましたが、歳を重ねられてもおきれいで可愛らしかった。あれからほどなく訃報が舞い込んで、とてもショックでした。
藤 驚きましたね。僕らもいつまでも元気でいるために、体のためになることを続けないと。うちでは握手以外に、夜寝る前に夫婦で向き合って手を取り合い、軽い屈伸運動をしているんですよ。僕らは“マサイ族健康法”と呼んでいるんですが。少しは体を動かさないとね。
倍賞 それ、いいですね。
藤 やっぱり夫婦関係にも気づかいや努力は必要かもしれない。人は歳を取ると体力がなくなってきて、足元もおぼつかなくなるでしょう? ふたりで町を歩くと、彼女は僕の腕につかまってくるんですよ。そうすれば、しっかりと歩けるから。夫婦って、寄りかかり合って生きていくものなんだと日々、実感しています。
倍賞 歳を重ねて、いろいろなことがわかってくるんですね、きっと。


小室圭さんのような「謝らない人」 対処法は「距離をとる」のみ?

2021-06-10 11:00:00 | 日記

下記の記事はNEWSポストセブンからの借用(コピー)です

 4月8日、母親と元婚約者の間の金銭トラブルについて、全28枚にもおよぶ文書を発表した小室圭さん(29才)。文書に書かれていたのは、とどのつまり「自分と母親は悪くない」ということだった。
 一言「すみませんでした」と言えばいいものを、いつまで経っても謝らない。そんな「絶対に謝らない人」は世の中に存在する。新潟県の五十嵐理恵さん(仮名・40才)の話。
「ママ友のA子さんは中学の部活保護者会で会計係でした。総額約7万円になる部費を集金後、スーパーの駐車場で車上荒らしに遭って盗まれたとグループLINEで報告してきたんです」
 A子さんは憤り、「犯人を許さない!」と怒り心頭だったらしいが、そこまでは当然の流れ。その後が問題だった。
「私たちへの謝罪が一切なかったんです。詳細を聞くと『手数料がかかるから後日入金しようと思った』とか『食事の支度があったので警察は呼んでいない』と言い訳ばかり。臨時の保護者会ではA子さんの不用心さが指摘されましたが、当の本人は『私は被害者』の一点張り。謝罪しないどころか『騒がせた責任をとる』と役員を辞めて逃げてしまいました」
 埼玉県の田中慶子さん(仮名・35才)は「謝らない義理の妹」に辟易しているという。
「32才の義妹が私の留守中に家に来て、私の服やバッグを勝手に持ち出しては、汚したまま返してくるんです。『せめてクリーニングに出して』と言っても『すぐ着るつもりだった』と言い訳。ブランドのバッグを壊したときは『簡単にダメになるバッグの方が悪い』と口答えするありさま。説得の末、同じものを弁償してくれることになったのですが、精巧に作られた偽物で……。
 さすがに怒ると『どうせわかんないでしょ』と反抗的な態度でした。義妹は兄である夫に泣きつき、正規品を買ってもらいましたが、原資はわが家の生活費です。もう怒る気力もありませんよ」
 宮城県の坂本今日子さん(仮名・42才)の娘は、熱心にバレエ教室に通っていた。
「教室の女性講師(32才)が、発表会用に届いたばかりの衣装を誤って段ボールごと捨ててしまいました。大急ぎで新しい衣装を発注して、なんとか間に合うことになったものの、納期の都合で別のデザインになり子供たちは明らかに落胆。それでも講師は一切謝らず『高い衣装になってよかったじゃない』と他人事です。
 しかも、『加入していた個人賠償責任保険があったので損はなかった』と満面の笑み。ある保護者がキレて『そういう問題じゃない!』と詰め寄っても『衣装は間に合ったじゃないですか。私が自腹で弁償してたらショックで発表会どころじゃなかったですよ』と開き直っていました」
できるだけかかわらないようにするしかない
 もし生活のなかでそういう人と出会ってしまったら……。精神科医の片田珠美さんの説く“対処法”は、絶望的ですらある。
「罪悪感を抱かない人を変えることは難しく、むしろそういう人だと割り切った方がいい。とれる対処法は、“できるだけかかわらないよう距離をとる”くらいしかないのが現実です」
 できるだけ冷静に対応することを勧めるのは、精神科医の香山リカさんだ。
「“あなたが言っていることもわかる”といったん受け止めてあげるのがいいでしょう。こちらは決してあなたの敵ではない、見下そうとしているわけではない、というサインを出してあげるとスムーズに運ぶかもしれません」
 それでも「絶対に謝らない人」に腹が立つことはあるはずだ。相手を変えるのが難しいなら、こちらが変わるしかない。認定心理士の脇田尚揮さんは「ストレスコーピング」という心構えを持つことの有用性を説く。
「これはリチャード・ラザルスという心理学者が提唱した手法です。人間は未知のものには期待を抱きやすく、そこから逸脱すると怒りやストレスを感じる。だから相手を『この人は謝らない人』とラベリングしておけば、期待を持つこともなくなり、怒りが収まるようになります」
 なにより厄介なのは、「絶対に謝らない人」は人を惹きつける魅力を持っている点だ。
「非常に強い自己愛には、他人を惹きつける“吸引力”があります。“私は絶対に正しい”“決して諦めないで自己愛を満たす”と欲望のままに突き進む姿は、周囲に“すごい人だ”と錯覚されやすく、憧れられる存在になりやすい」(片田さん)
精神科医の和田秀樹さんも言い添える。
「宗教上のカリスマもそうですが、人間は『この人と一緒だと強くなれそう』と思える人といたい、と願うものです。皇室という特殊な場所で生まれ育った、いわば“世間知らず”の眞子さまがこのタイプの男性に引き込まれる可能性は十分あると思います」
 さらに、眞子さまと小室圭さんの場合は「フォリ・ア・ドゥ」という状態にあると片田さんは言う。
「直訳すると『2人の熱狂』という意味です。世間の常識から逸脱した認識を2人で共有している状態であり、エスカレートすると妄想に近づくこともある。小室さんは、眞子さまと“熱狂”している以上、いまさら過ちを認めて謝ることもできない心理状態にあるのでしょう」
 君子、危うきに近寄らず。「この人はヤバい」とピンときたら距離をとることも、生きる上で大切なことなのだ。


「内臓脂肪は15日で劇的に減る」ぽっこりお腹をへこませる基本ルール

2021-06-10 08:30:00 | 日記

下記はプレシデントオンラインからの借用(コピー)です

ついてしまったぜい肉は、どうすれば減らせるのか。医師の池谷敏郎さんは「内臓脂肪は、つきやすいが、落としやすい。私は以前、15日間でベルト1穴分やせたことがある。ゆるい糖質制限と簡単な運動で十分な効果は得られる」という――。
※本稿は、池谷敏郎『15日間でお腹が凹んでリバウンドなし 名医のお腹やせ』(KADOKAWA)を再編集したものです。
診察室で「太りました」とため息をつく患者たち
コロナ禍で、私たちの日常は大きく変わりました。仕事はリモートワークが中心に。不要不急の外出は憚はばかられ、友人との歓談や人脈を培う交流会、音楽、美術などアートシーンに触れる機会も激減です。引きこもりがちな日々の楽しみは、どうしたって「食べること」。私の診察室を訪れる患者さんの多くが「太りました」「お腹がぽっこり出てきました」とため息をついています。
肥満の原因はとてもシンプルで、食べ過ぎと運動不足によるエネルギー過多です。
私にも肥満の黒歴史があり、36歳のころ体重79kgの最大値を記録。身長は173cmですから堂々たるおじさん体型で、流行の服など似あうはずもありません。そこで一念発起し、15kgのダイエットに成功。以来59歳の今まで、体重、内臓脂肪、血管年齢とも当時のままを維持してきました。体調がベストなら、仕事のパフォーマンスが上がり、人生を前向きに楽しむことができます。
メタボリックシンドロームと診断される人が急増する昨今、地域医療を担う医師として、ダイエットの指導も大切な仕事です。そこで考案したのが「池谷流お腹やせメソッド」。ゆる糖質オフと、ゆる運動の組み合わせで、誰でも無理なくずっと続けることができます。今回はその概要をご紹介しましょう。
40代半ばからぽっこりお腹は加速する
体に蓄積される体脂肪は、主に「皮下脂肪」と「内臓脂肪」に分けられます。ぽっこりお腹の元凶は、皮下脂肪に加え、腸を支える腸管膜周辺にべっとりたまる内臓脂肪です。医学的には「内臓脂肪型肥満」と呼ばれ、男性なら腹囲85cm以上、女性は90cm以上の方が該当します。
体脂肪のもととなる主な食品は、牛肉、豚肉、バターなどに含まれる動物性脂肪。ご飯やパン、イモ類、甘いお菓子などの糖質も、摂り過ぎると体内で脂肪に変換され蓄積します。
若いころは女性ホルモンと男性ホルモンが、血液中の脂肪やコレステロール値を適度に保ちつつ、体脂肪を皮下脂肪へと誘導するため、太るといっても全身ふっくらタイプにとどまります。ところが男女ともに性ホルモンが低減する40代半ばからは、過剰な脂肪は一気に内臓脂肪に。ぽっこりお腹が加速します。
ぽっこりお腹は、生活習慣病の温床
脂肪細胞には、エネルギーの貯蔵庫となるだけでなく、ホルモンのような物質を分泌する働きがあります。たとえば健常な脂肪細胞は、アディポネクチンという動脈硬化を防ぐ物質を産生。しかし過剰に増殖し丸々太った内臓脂肪は、このアディポネクチンを十分に作れなくなる上に、血圧を上げる、糖の代謝機能を悪くする、血液中で血の塊を作りやすくするなどの悪玉物質を続々と放出します。
これらは血管の老化を早め、高血圧、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、さらに脳梗塞や心筋梗塞などの生活習慣病の誘因です。また肥満はさまざまな臨床データから、がんと認知症の発症リスクを高めることもわかっています。
「ゆる糖質オフ」で食生活を上手に改善
ご飯やパン、麺類を主食とする日本人の食生活は、炭水化物(糖質と食物繊維が合わさったもの)が50~60%を占めるとされます。したがって適度な糖質制限は手軽な上に、栄養バランスを崩しにくいダイエット法と言えます。私がすすめる「ゆる糖質オフ」のアプローチ法は大きく分けて次の2つです。
(1)糖質の摂取量をざっくり半分に減らす。
(2)糖質の吸収を抑える食べ方を覚える。
(1)の実践法は、まず主食を半分に減らすこと。目分量でかまいませんからご飯はお茶碗半量盛り。トーストは2枚だったら1枚に。麺やパスタも同様です。甘いお菓子は、1週間単位で半減を目指します。量を減らす、回数を減らす、食べていい「楽甘日」と我慢する「休甘日」を分けるなど工夫してください。半分で効果が乏しいようなら、さらに半分に減らします。
ご飯類は食事の「仕上げのひと口」にする
(2)は「インスリン」の過剰分泌を防ぐことが目的です。インスリンとはすい臓で作られるホルモンで、食事で摂った糖質を体がエネルギー源として代謝できるよう、サポートします。さらにもう1つ、インスリンには余った糖質を脂肪に変える働きがあるため、内臓脂肪を増やしていきます。このため別名「肥満ホルモン」と呼ばれるほど。糖質の吸収を遅らせ、インスリン分泌をコントロールする食事法を覚えておきましょう。
池谷敏郎『15日間でお腹が凹んでリバウンドなし 名医のお腹やせ』(KADOKAWA)
まず、食物繊維が豊富な野菜の副菜から食べること。人間は食物繊維を消化吸収できないので、胃腸に長くとどまり、糖質や脂質の吸収を抑制してくれます。次に肉や魚の主菜。タンパク質も糖質の吸収を阻害する作用があります。ご飯類は最後。仕上げのひと口にいただきましょう。
3食規則正しく食べることも大切。食事と食事の間が空くと、インスリンの分泌は活発になります。
ゆっくりよく噛んで食べることも心がけて。食事を始めて15~20分ほどたち、血液中の糖の値(血糖値)が上がり始めると、内臓脂肪から食欲を抑えるホルモン「レプチン」が分泌され、脳の摂食中枢は満腹を感じます。早食いの男性に大食い&肥満の方が多いのは、満腹感を得る前にたくさん食べてしまうからでしょう。
清涼飲料水やスポーツ飲料のガブ飲みも控えてください。水に溶けた糖質は小腸からすばやく吸収されます。コーヒー、紅茶も無糖が原則です。
内臓脂肪は短期間で減らせる
こんな簡単なゆる糖質オフで、お腹が凹むのか? と思われる方も多いでしょう。実は内臓脂肪は代謝が盛んで「つきやすいが落としやすい」という特徴があります。私がかつてダイエットを成功させたときのデータもあり、皮下脂肪に比べ、内臓脂肪は15日間で大幅に減っていきました。
ズボンのベルトで言えば“ひと穴”というところ。
また、内臓脂肪はインスリンの糖代謝機能を阻害する悪玉物質を放出しているため、血糖値を上げる原因の一つになっています。医師に高血糖、あるいは糖尿病の診断を受けている方は、ぜひこのゆる糖質オフを試みてください。たった15日でも、血糖値のコントロールが容易になるはずです。
モティベーションが上がったところで、ゆる運動を開始。筋肉を引き締め、さらなるお腹やせにつなげましょう。
ゆる運動でお腹を凹ませ、血管も健康に
ゆる運動の目的は、以下の3つです。
(1)ゆる運動=有酸素運動で内臓脂肪を燃焼し、同時に糖も消費する。
(2)腹筋群とインナーマッスルを鍛えてお腹を凹ませる。
(3)血管内に「NO(一酸化窒素)」を増やし動脈硬化を予防・改善する。
(1)有酸素運動とは、軽度から中度の負荷を継続的にかける、ゆるめの運動のこと。酸素を使い、脂肪をエネルギー源として燃やすので、内臓脂肪を確実に減らします。
加えて運動で筋肉が活性化すると、グルットフォーというタンパク質が現れ、血液中の糖の消費も盛んになります。糖は体内で余れば内臓脂肪となってお腹にたまりますから、まさに一石二鳥でしょう。
有酸素運動には汗ばむ程度のジョギング、ウォーキング、水泳、サイクリング、ヨガなどがあり、週3回1回30分が目安です。
インナーマッスルはすきま時間に鍛えられる
(2)お腹を凹ませるには、まず体表近くで腹部を取り巻く腹筋群を引き締めます。同時に体の深部にあるインナーマッスルを鍛え、腹壁を引き締めると内臓が本来あるべきスペースへと引き上げられます。
これらを鍛えるエクササイズはいろいろありますが、取り入れやすいのは「ドローイン」。鼻から息を吸ってお腹を膨らませた後、口から息を吐いてお腹をグッと凹ませます。その状態で30秒間浅い呼吸を繰り返してください。
要領がつかめたら、仕事や家事の合間に適宜行います。ウォーキングなど有酸素運動と組み合わせればさらに効果倍増! です。
運動が血管の自然治癒力を高める
(3)NOとは、血管の一番内側にある血管内皮細胞が分泌するガス状の物質です。NOは血管に張り巡らされた繊維や筋肉、自律神経に働きかけ、血管を拡張したり縮めたりしながら血圧を安定させます。ほかにも血管の柔軟性と弾力性を高めて老化を防ぐ、血管内皮細胞にできた傷を修復する、初期の動脈硬化を改善するなど優れた作用が。
運動をすると、筋肉からブラジキニンというタンパク質が放散され、NOの分泌を促します。つまり運動には血管に備わる自然治癒力を高める効果があるということ。生活習慣病の予防・改善に運動がすすめられる理由の一つです。
私のメソッドでコロナ禍を元気に乗り切り、スリムボディを取り戻してください。