goo blog サービス終了のお知らせ 

皆さんと一緒に考えましょう

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「小学4年生で人生が決まる」日本で進行する新型格差社会のヤバさ

2021-06-12 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

都市部で中学受験をする家庭が増えている。社会学者の山田昌弘氏は「日本では教育格差が進行している。中学受験をできるかどうかでその後の人生ルートがある程度決まってしまう」と指摘する――。
※本稿は、山田昌弘『新型格差社会』(朝日新書)の一部を再編集したものです。
コミュニケーション力が過剰に求められる現在
他人と円滑に意思疎通をするコミュニケーション力を重視する傾向は、あらゆる企業の採用で広がっています。
30年程前までは、公務員試験ではペーパーテストさえ合格すれば、面接はほぼフリーパスでした。しかし最近は、ペーパーテストの成績の比率が下がり、面接の印象が良くなければ合格できなくなりました。多くの企業も採用で重視する項目に「コミュニケーション力」を挙げており、「真面目にコツコツ努力することが得意、でも人と喋るのが苦手」な学生は、就職活動で自分をアピールできず、何十社受けても一社も内定が出ないことが珍しくないのです。
学生もそのことを自覚していますが、コミュニケーション力には性格も関係するため、一朝一夕にはなかなか変えられません。コミュ力重視の就職活動に無理やり自分を適応させることに疲れ果て、就活をやめてしまい家に引きこもってしまう学生もいます。最近は就活指導を専門とする塾もあちこちにでき、そうした場では面接指導なども行っています。膨大なデータが蓄積されていて、何々省採用向けの面接、銀行採用向けの面接など、採用先に合わせた面接指導もしています。当然のように安くない受講料がかかります。
子どもの興味関心は、親の教養に左右される
社会の動向に通じている人の中には、「今後の社会を生きていくためにはコミュニケーション力が必要だ」と早くから気づき、インターナショナルスクールや先進的な教育を行っている学校に子どもを通わせている親も少なくありません。以前、ある公立の科学館に講演に行ったのですが、そこで行われていた子ども向けの科学教室では、小学生になったばかりの児童の取り組みを母親たちが参観していました。きっとその親たちは、自分の子どもがサイエンスに興味を持つことを願って、その教室に申し込んだはずです。科学実験をしている子どもたちを熱心に見ている母親の姿に驚いたものです。ちなみに費用はほとんどかかりません。
子どもの知的な興味や関心は、親自身の教養に対する関心に大きく左右されます。家に大きな本棚があって、そこにたくさんの本がある家庭に育った子どもと、まったく読書をしない親のもとに育った子どもでは、知的好奇心に大きな格差が自然に生まれてしまうのです。OECD(経済協力開発機構)の調査でも、自宅にある本の冊数と子どもの学習成績の間には相関があるという結果が出ています。
育った家庭で「観るテレビ番組」も違う
余談ですが、知り合いからこんな話を聞きました。ある大卒の女性が高卒の男性と恋愛結婚して一緒に生活し始めた後で、初めて気づいたことがあったそうです。それは、「観るテレビ番組が違う」ことです。その男性は正社員として頑張って仕事をしている真面目な人ですが、観るテレビはお笑い芸人が出てくるバラエティ番組ばかり。
一方女性のほうは、クイズ番組やNHKのニュース番組を見て育ったタイプ。彼女がクイズ番組で、「この答え、わかった」と言ったら、夫に「よく知ってるね」と感動されたそうです。子ども時代にどのような家庭に育ったかで、成長してからも興味や関心の領域が違ってくることをまざまざと感じさせられたエピソードです。
最近の日本では、実践的な英語教育の重要性が叫ばれるようになり、小学校から英語の授業が始まっています。しかし語学を身につけることは水泳のような運動と一緒で、いくら畳の上で泳ぐ真似をしても泳げるようにはならないように、どれだけ本物の外国語に触れているかが最も重要です。学校の授業で1週間に2~3時間学ぶぐらいでは、英語は決して身につきません。やはり、普段の日常生活でどれだけ英語に接しているかが決め手になるのです。
親が仕事で英語を使っていたり、帰国子女で幼い頃に外国で生活していたりする人は、そういう点で圧倒的に有利です。英語を話すことが当たり前の環境で育つと、自分も「当たり前」に適応するために自然に頑張るのです。
「親の格差」は「子どもの教育格差」につながる
昨今わずか20年程の間に、日本では経済のグローバル化が急速に進みましたが、早くからその潮流を見抜いていた家庭の子どもとそうでない子どもとの間では、英語力に圧倒的な差があるのは当然です。「英語は話せて当たり前」という家では、幼い頃からバイリンガル教育に力を入れますが、親自身が英語の「え」も話せない家では、そもそも「英語が大切になる」という発想すら浮かびません。英語力もまた、学校の学習では到底追いつかないぐらいの「格差」が拡大しつつあるのです。
現在、オンラインで仕事ができる人々は、IT企業をはじめとするオフィスで働くホワイトワーカーが中心です。実際には、どんなに工夫してもテレワークできない業種のほうが、日本では圧倒的に多いのが現実です。パンデミック下においても、一部の家庭だけが充実した教育を子どもに受けさせることができたのに対し、そうでないほとんどの家庭は、子どもの教育機会を減らす結果になってしまったことは否めません。新型コロナウイルスは、親の格差が子どもの教育格差につながる実態をも浮き彫りにしたといえるでしょう。
このように、コロナ禍が顕在化させた親の状況による教育格差を、公的に埋める手だてを考える時期に来ています。
都市部で目立つ中学受験をする家庭
もともと日本では、コロナ以前から「教育格差」が静かに進行していました。この15年ぐらいの間に、東京や神奈川、大阪などの都市部の家庭では、中学受験をして私立中学を目指す人が増えています。一定以上の収入がある家庭では、子どものほとんどが地元の公立に進学せず、私立に進むという地域もあります。中高一貫の私立に進学した場合、6年間の学費は400万円以上かかるのが普通ですが、それでも私立を選ぶ家庭が増えています。
数年前に、東京の下町にある中学校に教育実習生の指導に行ったことがあります。驚くことにそのクラスでは、女子中学生の人数が男子のほぼ半分でした。先生方に訊くと、その地域に住む女子の家庭の多くが、娘を近隣の私立中学に進学させることが理由でした。なぜなら校則を守らない生徒が多く、「娘をこの中学に入れたらまずい」と考えての親の判断が生まれるのでしょう。
私もその中学の授業を見学しましたが、先生が何人も教室にいる中で、男子生徒が消しゴムの飛ばし合いをして遊んでいました。私語もひっきりなしに聞こえてくるのに、教師は誰も怒らないのです。「これでは、インテリの親は確かに娘を入学させたくないだろう……」と感じたものでした。
「小4で中学受験専門塾に入れるか」で人生が決まる
近年、日本の最難関大学である東京大学や京都大学に入学する学生の多くは、中高一貫校の卒業生だといわれます。いわば、「学歴」を決めるのが大学受験ではなく、中学受験だというわけです。小学生のときから受験のために塾通いをし、中高一貫校への入学を果たして偏差値の高い大学を出た彼らは、大手の優良企業や給与の高い外資系企業などに就職し、社会の「上層」の一員となっていくのです。
つまり、小学4年生ぐらいの時点で、毎月5万円以上の受講料がかかる中学受験専門塾に通えるかどうかで、その後の人生ルートがある程度決まってしまう。これが、今の子どもを取り巻く現実になりつつあります。親の所得が子ども世代に影響し、格差が再生産されている状況です。この日本の「教育格差」の広がりによって、10~20年後に社会階層の固定化がもたらされることが予想されます。極端にいえば、日本は自ら階級社会への道に戻ろうとしているのです。
大卒は大卒以上と結婚し、高卒は高卒同士で結婚する
この状況は、芸能界やスポーツ界にも当てはまります。ひと昔前は、恵まれない家庭環境の中から、アイドルやスポーツ選手が生まれてくることも多かった。しかし今は、子どもの頃からトレーニングすることが、活躍のためには必須の条件になりつつあります。
日本では特に、女性が結婚相手に対し、自分よりも高い学歴を求める傾向が強くあります。自分が大卒であれば、大卒以上の男性と結婚することが最低限の条件である、という女性は少なくありません。大卒同士の夫婦は、自分たちの子どもに関しても「必ず大学は出てほしい」と願います。
それに対して高卒同士の夫婦は、大学というものに対して具体的なメリットを実体験で感じていません。大学にかかる4年間の学費を払うよりも、高校を出てすぐに働き始めたほうが親元から早く独立できますから、むしろ大学進学を望まないケースもよくあります。
女子大学生にインタビューすると、ここ数年、彼女たちの多くは結婚相手の年収よりも、「職業安定性」を求めていることに気づかされます。かつては「年収1000万円以上でなければ結婚しない」などと言う女性がいたものですが、それも今は昔です。日本が長期不況に陥りデフレ経済下で20年以上が経過し、結婚適齢期の20代後半から30代前半でそのような高年収を得ている男性の数は激減しました。
年収600万以上の若い独身男性は、東京でも3.5%しかいない
ある結婚相談所の調べによれば、未婚の女性が結婚相手に望む年収は現在も、500万~599万円、600万~699万円が半数を占めます。しかし現実を見ると、令和元年における日本人男性の平均給与は、全世代を含めて540万円しかありません。国税庁の民間給与実態統計調査を見ると、20代から30代前半に限った場合、400万~500万円が普通なのです。首都の東京とそれ以外の地域では給与に差がありますが、東京ですら年収600万円以上の若い独身男性は3.5%しかいないのです。
『新型格差社会』より
そのため結婚相談所を運営する会社やお見合い事業を運営する自治体の部署では、高年収の相手を望む女性に対して、カウンセリングで説得することがあるそうです。「年収600万円以上の男性」を希望する女性がいたら、「では、もしも年収590万円で、それ以外の条件はぴったりという男性が現れたらどうしますか?」というような質問をして、相手に望む年収のランクを下げさせるというのです。ランクを下げないと、紹介できる男性がいないからです。
「女性側がお金を払う」マッチングサービスもある
一方で現実的な考えを持つ未婚女性の多くは、年収の多さよりも結婚相手の候補となる男性の職業安定性に敏感になっています。欧米型の市場経済が日本企業にも浸透し、雇用規制の緩和によって正社員以外の労働者が増えたことから、公務員や銀行員のような安定した職業に就いている男性が結婚相手として人気が高いのです。
山田昌弘『新型格差社会』(朝日新書)
若い女性の多くが、自分が親から与えられたような生活を結婚後も維持し、戦後型家族の典型であった「父親が働きに出て、母親は主に家事をして家を守り、2人から3人の子どもを育てる」という家族形態を望んでいます。不安定な職業の男性と結婚してしまっては、リストラなどにあったときに生活できなくなるリスクがある。そのリスクを回避するために、安定した職業の男性を求めるのです。
昨今では、「出会い」のスタンダードとなりつつあるインターネットを利用したマッチングサービスにおいても、安定した職業の男性が有利な「買い手市場」になっています。結婚を前提としない出会いを目的としたマッチングアプリでは、男性が女性にコンタクトをとるのにお金を払うサービスが一般的です。
それに対して婚活目的の「優良な男性会員多数」を謳うサービスの多くは、男性会員は年収や大企業の正社員であるなどの条件を満たせば会費がかからず、逆に女性側がお金を払う仕組みになっているところもあります。
山田 昌弘(やまだ・まさひろ)
中央大学文学部教授


不妊治療を経て子宮全摘 「産めないけれど、育てたい」

2021-06-12 13:30:00 | 日記

下記の記事は日経ウーマンからの借用(コピー)です

「普通の家族」って何だろう? 特別養子縁組で子どもを迎えた池田麻里奈さん(46歳)。30歳で不妊治療を始め、2度の流産と死産、子宮全摘の手術を受ける中で、「産めないけれど、育てることは諦めたくない」と考え、特別養子縁組で子どもを迎えることを決意しました。自らの体験を公表することで、特別養子縁組のことをもっと知ってほしいと願う池田さんが、不妊治療から養子を迎えるまでの経験、家族として暮らす日々を全3回で語ります。1回目は不妊治療から特別養子縁組を考えるまで。
「子どもはまだ?」の言葉に追い込まれていった
 結婚は28歳のとき、夫とは同じ職場でした。結婚適齢期ど真ん中だったので、割とトントンと進みました。結婚式の2次会では、「次は子どもね!!」という話題が早くも始まり、私たちは何も疑うことなく「3人欲しいです!」なんて無邪気に宣言していました。
 当時、私の未来設計というと、仕事とは全く別のところに「お母さんになる」ことが前提でありました。のちに、どうしてそんなにお母さんになりたいのか……という自分の気持ちと向き合う作業を余儀なくされるのですが、この頃は、「結婚して子どもを育てる」ということが私にとって当たり前でした。
 新婚夫婦の試練でしょうか……「次に帰省する時には“これ”でね」と赤ちゃんを抱っこするポーズをされたり、年賀状には「次はあなた!」「子ども早くつくりなよ」と直球の文字が並んだりしました。
 おそらく周囲は、プレッシャーを与えようなんて思いはなく、赤ちゃんの誕生をただ待ちわびていただけだと思います。徐々に期待に応えられない自分を情けなく思い、周りの人と顔を合わせるのが憂鬱になっていきました。毎月の排卵日にうるさく指示する私に、「焦りすぎだよ」と夫にまで言われるようになりました。最悪です。本来なら最愛の相手と結婚して暮らしているだけで幸せなのに。
頑張っているのにうまくいかない妊活。周囲の期待に応えられないことが苦しくなっていきました
 結婚から2年、不妊疑惑をもった私たちは産婦人科に訪れました。しかし結果は2人とも異常なし。だったらなんで妊娠しないの?
「異常なし」から始まった不妊治療
 病院に行けばなんとかなる、暗闇のトンネルから抜け出せると思ったのに、医師がすることといえば基礎体温表の排卵日に3日連続でハートマークをつけるくらい。恥ずかしさに耐えて(当時は恥ずかしかった!)不妊検査をしたのにやることは今までと変わらない。このモヤモヤがつらかった。
 努力しても効果ゼロという状態は経験したことがありません。友人が次々と子育てにシフトし、取り残されていく焦り。私より後に結婚した人が妊娠すると落ち込みました。
 気がつくと、治療を始めて5年。不妊専門クリニックに転院し、いつの間にか人工授精から体外受精とステップアップしていました。
キャリアも子育ても…自分だけが取り残されていく
 痛みを伴う治療や無機質な診察室で生命を宿すことに抵抗を感じ、「もうやめよう!」と思ったこともありました。でも、35歳を過ぎると妊孕(よう)性は下降すると訴えるメディアを目にすると、医療の手を借りてでもいい、助けてもらおう、早く子どもを授かりたい!と、提示される妊娠率の高い治療法に懸けてしまう自分がいました。
 卵子を多数採取するために排卵誘発剤の注射を肩に刺したとき、激痛と共に口の中まで薬の味が広がったのを覚えています。中にはひどい頭痛や吐き気、倦怠(けんたい)感を覚える人も。体外受精は過酷です。妊娠しないこと以外は至って健康なのに、心も体もしんどい状態でした。
 仕事はフルタイム。出版社で編集部に勤務していました。社会人として楽しくなってきた30代、バリバリ働く人の中で自分だけがどこか中途半端な立ち位置。子育てでキャリアを諦める女性がいますが、不妊治療で退職を考えることになるなんて。子どもが欲しいと願うのは夫婦2人なのに、治療で心身に負担がかかるのは女性ばかり。ちょっと不公平ですよね。
2度の流産、そして妊娠7カ月での死産
 1度は妊娠したものの、初期流産。「私たちでも妊娠できるんだね」と悲しい結果を前向きに捉えましたが、2度目も流産。それでも夫婦でなんとかこの苦難を乗り越えようとしたけれど、明るいニュースのないままではやっぱり限界があります。
 思い描いていた人生が止まってしまった……それくらい追い詰められていたのに、誰にも相談できずにいました。なぜでしょう。きっと、ひっそりと通院して普通の顔して妊娠したかったのかもしれません。自分の力で妊娠できないことは知られたくない。不妊を受け入れていないから声を出せず、周囲からの支援も得られない。孤独をつくっていたのは自分。夫にさえ、心の内を話せていたかというと、きっとこの悲しみや落胆を分かっているはずという思い込みがあり、あえて話し合うことはありませんでした。
 36歳の春に3度目の妊娠。けれど、妊娠7カ月検診でおなかの中で亡くなっていると告げられました。
「当たり前」に流されていたのは自分だった
 すでに亡くなっている赤ちゃんを産み、パパママとして書いた手紙を棺(ひつぎ)に入れ、わずかな時間を病室で過ごしました。忘れられない3人の時間です。
 「子どもを育ててこそ一人前」「女の幸せは子どもを産むこと」「子どもを育てていない人には分からない」
 不妊治療をしている頃は、こんな言葉に敏感に反応していた時期もありました。でも、あるときから、子どもがいる、いないだけで線を引くって「あまりにも雑なのでは?」と一歩引いて考えるようになりました。不妊に死産という経験をしたからこそ気づく世の中のことがある。その感覚は大事にしたいと思うようになったんです。私自身の遅めの成長でした。
 どうしてそんなに子どもが欲しいの? お母さんになりたいの?
 自問自答の日々は続きました。
「養子は考えていますか?」と聞かれて…
 以前、不妊当事者へのインタビューを受けたとき、「養子は考えていますか?」と聞かれた言葉が頭から離れなくなり、帰宅後に特別養子縁組について調べてみると、日本での成立件数は少なく、親と暮らせないほとんどの子どもが児童養護施設で暮らしていました(※)。0歳の赤ちゃんもです。
 実親がいても、面会がなかったり、親から暴力を受けたりした人は親に頼れません。ボランティアとしてそうした子どもたちと数年間交流しましたが、話を聞けば聞くほど「血のつながりとは一体何だろう」「家族とは何だろう」と考えさせられました。
※社会的養護が必要な約4万5000人の子どものうち、特別養子縁組が成立して家庭に迎えられるのは約1%の624件(2018年)
「産めないけれど、育てたいんだ!」と心が叫んだ
 特別養子縁組の制度は、子どもが安心して幸せに暮らすことのできる家庭を与えることだと私は思っています。
「養子を育てるのは大変だよ」
 そういう言葉をよく聞きますが、養子というだけで他の子と違うと線を引いてしまうから養子が生きづらくて大変になるんじゃないでしょうか。それに、「大変」であるなら、いつも味方になってくれる大人がなおさら必要ですよね。
 子どもにとって毎日一緒に過ごす親の存在は大きい。親戚の1人、通りすがりの1人、ボランティアの1人という関わりもありますが、私はやっぱり「親」になりたいと強く思うようになりました。特別養子縁組を自分のこととして考えるようになったのです。
 夫にはそれまで何度か養子縁組について打診してきましたが、消極的でした。「40歳まで不妊治療を続けてほしい」と言われ、それがいつの間にか「今の2人のままでも幸せだよ」に、すり替わっていました。後で分かったのですが、かわし続けていればいつか諦めるだろうと思っていたそうです。なんてことだ!
 30代後半から子宮腺筋症が悪化し、42歳のクリスマスに子宮全摘の手術のため入院しました。
 もう産めないだろうとこの数年覚悟はしていましたが、はっきりとそれが確定したとき、「産めないけれど、育てたいんだ!」という叫びのような感情が突き上がってきました。
子宮全摘の手術後、夫に渡した1通の手紙
 血のつながりがないことに不安はあります。でも、一緒に隣にいて支えになりたい。日々の積み重ねで家族になれるんじゃないかなって。
 手術室から病室に戻った直後、まだ麻酔でぼんやりしている私は1通の手紙を夫に渡しました。
 「楽しくしていても、笑っていても、子宮を失っても、子どもを育てたかった想いはこの先もずっと心の奥にある。私はあなたの夢を応援してきたし、その夢がかなうのは自分のことのようにうれしい。でも、私も、人生でしたいことがある。残りの人生を子どもを育てる時間に使いたい。……養子を考えてほしい」
 日本では特別養子縁組がまだ積極的に取り組まれていない現状で、ご縁があるかは分かりません。でも、ここまでの気持ちを、この先も人生を歩むパートナーに知っていてほしかった。
 夫は静かに「わかったよ」と言い、そこからは急展開。養子縁組の登録へと進むのでした。
池田麻里奈
いけだまりな
ハウススタジオオーナー/不妊カウンセラー/家族相談士
「コウノトリこころの相談室」を主宰。30歳から10年以上不妊治療に取り組む。


眞子さまと小室さんのNY生活は家賃100万円、保育料60万円? 「宮内庁は就職世話しない」

2021-06-12 11:00:00 | 日記

下記の記事はAERAdotからの借用(コピー)です

世間の非難をよそに秋の結婚説さえささやかれる、秋篠宮家の長女、眞子さま(29)と小室圭(29)さん。小室さんが7月のNY州の司法試験に合格したあかつきには、「NY新婚生活」は実現するのか。

 小室圭さんが在籍するNYのフォーダム大学ロースクールのLL.M.コースが、この5月で終わる。受験すると見られているNY州の司法試験は、7月27、28日に迫っている。はじめての受験における合格率は、例年7割で外国人の場合でも4割だ。1年目には学費全額免除の奨学金を獲得している小室さんであれば、難なく通過するだろうと見られている。

 合格発表は10月。眞子さまと小室さんの誕生日月でもある。

 おまけに、先の歌会始の儀で紀子さまが「実りの秋」、眞子さまが「熟るる黄色の花梨の実」など収穫の秋を連想させる和歌を披講したばかり。世論の批判とはうらはらに、秋の「強行入籍」説もいまだ根強いのだ。

 NY州の司法試験に合格しても、小室さんは日本の弁護士資格がない。どのように仕事を得て生活をしてゆくのか。

 国内外の司法試験や法科大学院の受験指導を行う「法学舘」の担当職員によれば、次の3つの働き方ができるという。

(1)米国の弁護士事務所就職する。
(2)日本国内で、外資系や国際案件を扱う日本企業の法務部で働く。
(3)日本で、外国法事務弁護士として登録して働く。

「日本の弁護士資格を持たない場合は、圧倒的に帰国して企業の法務部で働く、(2)のパターンが多い。海外事業に強い金融系や商社では、外国法の知識と語学力を武器に、国際法務担当として活躍できます。(3)の外国法事務弁護士でも商社やメガバンクなどの顧問をもって渉外部門を専門として活躍できます。経験なしでも、700万円程度の収入は見込めるでしょう」(法学館職員)

 小室さんの留学の生活費は、パラリーガルとして勤務していた法律事務所が貸与している。

 この事務所は、外国法共同事業の届け出をしている法律事務所だ。NY州の弁護士資格を持つ小室さんが、貸与分の返済を兼ねて勤務すると見られている。

 だが、宮内庁OBのひとりは、こう話す。

「金銭トラブルに端を発した世論の批判が、小室さんと眞子さまにむけられている現状では、日本で暮らすのは難しい。このまま、NY州の弁護士として現地で働く方が、お二人にとって幸せではないか」

 その可能性として考えられるのは、まず、小室さんが勤務していた法律事務所のNY事務所として働く方法だ。そうして法律事務所への生活費の返済を済ませたのち、(1)のように、米国人と一緒に就職活動をして、現地の弁護士事務所やNPOへなどで働くことは可能なのだろうか。

 小室さんは、米国の法律専門誌『NY Business Law Journal』で、3月に発刊された最新号も含めて2回論文が掲載されている。また、NY州の弁護士会のコンペで論文が2位に選ばれるなど、実績をあげている。学生の時点では、それなりの評価が得られていそうだが、働くとなると現実はそれほど甘くはないという。

 先の法学館の職員は、ハードルが上がる、と話す。

「外国人は就職先の企業に就労ビザを発行してもらう必要があり、ネイティブより不利であることは間違いない」

 米雑誌の『U.S. News Law 』が今年3月に発表した法科大学院(ロースクール)のランキング表によると、小室さんが留学したフォーダム大学ロースクールは、全米で35位。昨年より8つ順位が下がった。 

 外資法律事務所での執務経験を持ち、米国の弁護士事情に詳しい、永田町法律事務所・代表の長谷川裕雅 弁護士がこう解説する。

「米国は日本とは比較にならないほどの学歴社会です。フォーダム大学ロースクールは、イェールやハーバード大学のように『超一流大学』という位置づけではない。新人弁護士でも報酬1000万以上、事務所の共同経営者となるパートナー弁護士ともなれば、1億円と言われる巨大事務所も存在します。しかし、日本人が同じ待遇で 入所できるかは、別の問題です」

 小室さんの英語のレベルが非ネイティブとしては仮に一定程度のものであったとしても、ネイティブではない。NY州弁護士として現地で活躍する日本人もいるが、彼らがこなす主な業務は、ビザや許可書の発行などの単純な手続業務がほとんどで、日本で言えば行政書士などに近い。

「たとえば敗訴すれば、数千万から億単位の賠償請求が課せられるような裁判の担当弁護士を選ぶとします。あなたは、英語は仮に流暢だとしても外国の弁護士と、同じくらい優秀な米国人のどちらに頼みますか?訴訟業務や最前線の弁護士業務で食べている日本人は、まったくいません」

 人数が多い米国の弁護士を揶揄(やゆ)した、「アメリカの弁護士は救急車を追いかける( ambulance chaser )」という言葉がある。事故や事件が起こりそうな場所に顔を出して訴訟を起こす弁護士のことだ。

「弁護士人口の多い米国で、弁護士の収入はそれこそピンキリです」(前出の法学館職員)

 年収1千万円に満たない弁護士も珍しくない。日本とは比較にならない物価高のNYで、眞子さまと一緒に暮らすだけの生活はできるのか。

 夫がNY州の大学教授で2年前まで現地で暮らしていた女性が、リアルな物価と生活事情を明かす。

「年収2000万円でギリギリ。1000万円では、かなり生活は苦しい。まず家賃が高い。マンハッタンで治安のマシな地域に住もうと思えば、築100年くらいの30平米のワンルームタイプのアパートメントでも、月35万円程度。元プリンセスが一緒に住むならば、最低でも警備員が24時間ついている物件でなければ危険です。すると家賃は月100万円はくだらない。夫が勤大学教授として1年目の年収は、600万円でした。マンハッタンから車で4時間の郊外に暮らしていましたが、何せすべてが高い」

 共働きであった夫妻は、赤ちゃんを保育園に預けた。だが、3歳までは午前中の預かりのみで、保育料はなんと月20万円。4歳からは午後も預けられるが、月38万円に跳ね上がる。

 日本ならば、芸能人や富裕層が通わせる高級保育園の料金だ。しかし、米国では庶民が通わせる水準の保育園だという。

「毎日、冷凍した離乳食を持参しなければいけないし、オムツ代えと食事を食べさせるだけ。まさに面倒を見るだけです。幼児教育という発想はないし、園の休みも多い。高い保育園は、月60万円にもなります。しかも、ビルの一角、という園がほとんどですね」

 皆保険制度の日本と違い、米国は医療費も驚くような金額だ。

「小室さんのNY生活」といった記事も出回っているが、眞子さまとの共働きでないと、実現は難しいだろう。

 小室さんは宮内庁の口利きで国連などの組織に就職するのでは、といったうわさも流れているが、宮内庁で要職を経験した人物に聞くと、きっぱりと首をふった。

「眞子内親王は結婚をすれば、皇籍から外れます。元皇族とはいっても、その夫の就職について宮内庁が世話をやくことは、ないですね。あとは民間の世界と同じです。米国は日本以上に学歴とコネ社会です。親族や周囲がツテをたどって、便宜をはかることは、あるかもしれませんが」

 眞子さまが皇籍から離れる際に支給される1億5千万円の一時金など、あっという間に底をつきそうだ。眞子さまと小室さんの「夢のNY生活」、自力で実現するのは、難しそうだ。(AERAdot.編集部 永井貴子)


「汚れた腸」が蘇る「フルーツ最高の食べ方」5秘訣

2021-06-12 08:30:00 | 日記

下記は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です

世界的に著名な自然療法士でオステオパシストのフランク・ラポルト=アダムスキー氏。1992年に発表された「アダムスキー式腸活法」は30年近く欧州で愛され続け、その「腸活メソッド」を紹介する著作は、本国イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど世界中で話題になっている。
「アダムスキー式腸活メソッド」は、Google.itの食事法(ダイエット)部門(2017年)で「最も検索されたキーワード」ベスト3に選出されたほどで、その全メソッドを記した著書『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』は、日テレ系列「世界一受けたい授業」(5月22日放映)でも紹介され、日本でも6万部を超えるベストセラーになるなど、大反響を呼んでいる。
訳者の森敦子氏が本書の翻訳を通して感じたのは、「食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大事」ということ。
では、アダムスキー氏の提唱する「最高の腸を手に入れるための組み合わせ」はどうやって食卓に取り入れればいいのだろうか? 今回は、本書の翻訳を手がけた森氏が、「腸のお掃除効果を高めるフルーツの食べ方」について解説する。

フルーツは「腸の汚れ」を減らす「洗浄剤」になる
「腸」を健康に保つことで、お腹だけではなく「肌」や「睡眠の質」、「自律神経」など体全体の調子を整えようとする「腸活」が、今注目を集めています。
『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら)
最近話題の「アダムスキー式腸活法」が最も大切にしているのは、その「腸」に汚れをため込まないこと。フルーツは「『腸の汚れ』の洗浄剤」だと考え、考案者であるアダムスキー博士は「1日1回フルーツを食べて『腸の掃除』を行うこと」をすすめています。
ただし、フルーツの腸活効果をしっかりと得るためには、ただやみくもに果物を食べるのではなく「食べ方に気をつける」ことが大切です。
今回は、腸のお掃除効果を高めるための「最高のフルーツの食べ方」を5つ紹介したいと思います。
まずは、フルーツの中でも「どんなフルーツ」がおすすめなのかを紹介しましょう。一番のおすすめは、「みかん」「オレンジ」といった「かんきつ類」です。
「かんきつ類」は抜群の「パイプ洗浄効果」
【1】毎日でも食べたい「かんきつ類」
「腸のお掃除効果」が最も期待できる「かんきつ類」(写真:Sixcube/PIXTA)
今の季節なら「オレンジ」や「夏みかん」、秋から冬にかけては「みかん」や「レモン」と、一年中私たちを楽しませてくれる「かんきつ類」。
実はアダムスキー博士が、「『腸のお掃除効果』が最も期待できるフルーツ」として紹介しているフルーツが、この「かんきつ類」なのです。
腸というパイプ中の「洗浄剤」として働くことに加え、ビタミンCや抗炎症作用のある「ファイトケミカル」をたっぷりと含んでいるということで、「フルーツの中でも「かんきつ類」は普段から、とくにたくさん食べるようにしてほしい」と話しています。
かんきつ類には「オレンジ」や「グレープフルーツ」などの輸入物も多く、一年中何かしらがスーパーで手に入るのも嬉しいところだと思います。フルーツを買うときは、なるべく「かんきつ類」を1種類加えるように心がけるといいでしょう。
【2】低GI値の「ベリー類」を、冷蔵庫にストックしておく
低GI値の「ベリー類」(写真:FabrikaSimf/PIXTA)
ダイエット中だったり、血糖値に注意が必要だったりと、果物の糖分「果糖」が気になる人は、「ベリー類」のような「GI値の低い果物」を食べるとよいと、アダムスキー博士は話しています。
「GI値」というのは、食品が体内で糖に換わり血糖値が上昇するスピードを測ったものです。GI値が低い食品は体内で糖が穏やかに吸収されるため、ダイエット中の人や血糖値が気になる人も安心して食べられると「アダムスキー腸活法」では考えています。
「いちご」「ブルーベリー」「ラズベリー」「ブラックベリー」といった「ベリー類」なら冷凍でも売られているので、冷蔵庫にストックしておけば、わざわざ買い物に行かなくてもフルーツで腸活ができ、とても便利です。
アダムスキー博士は、「フルーツは1日1回、それもなるべくなら2~3種類食べるとよい」と言っています。
もちろん、まったく食べないよりは1種類でも食べたほうが腸にいいのですが、複数の種類を同時に食べることで「さらなる腸活効果」が期待できるのだそうです。
「たくさんの種類のフルーツ」で腸活効果アップ
【3】「ミックスフルーツ」を作り置きする
「ミックスフルーツ」の作り置きもおすすめ(写真:Manuta/iStock)
けれども、毎日何種類ものフルーツを用意するのは大変ですよね。そんな方におすすめなのが、「ミックスフルーツの作り置き」です。
例えば、少し前に流行した「フルーツジャー」のように、フルーツを食べやすい大きさにカットし、「はちみつ」と「レモン汁」をかけて冷蔵庫に入れておけば、3~4日間いろいろな種類のフルーツを楽しむことができます。
専用のジャーがなくても、清潔なガラス瓶やタッパーがあれば、それで構いません。寝かせることによりフルーツから出てきた果汁がなじみ、相乗効果でどんどん美味しくなっていくので、「健康面」だけでなく「味の面」でも、ミックスフルーツの作り置きは、とてもおすすめです。
これからの季節は、炭酸水で割って、冷たいドリンクとして楽しむのもいいですね。
加えるフルーツは旬のお好みのもので構いませんが、「オレンジ」「いちご」「ブルーベリー」「キウイ」など「色の変わりにくいフルーツ」だと見た目もきれいにつくることができます。
甘みは「はちみつ」ではなく「砂糖」でつけても構わないのですが、「はちみつ」は「最高の甘味料」とアダムスキー博士も絶賛するイチオシ食品。栄養価が高く、内臓の機能を高めてくれる効果があるので、なんとなく元気の出ないときや、体の弱い方に特におすすめなのだそうです。
せっかくなら、「砂糖」のかわりに「はちみつ」を選ぶことで、さらなる健康効果が期待できます。
「フルーツ×ヨーグルト」の組み合わせは定番ですが、実はこれは腸活効果もとても高い組み合わせです。
乳酸菌の力を借りて腸活効果を上げる
【4】「食物繊維の多いフルーツ」を「ヨーグルト」と一緒に食べる
「発酵食品であるヨーグルト」と、「食物繊維たっぷりのフルーツ」は、相乗効果で腸内環境を整えてくれる「最高の組み合わせ」(写真:dorry/PIXTA)
腸内環境を整えるためには、「ビフィズス菌」や「乳酸菌」といった「善玉菌」が含まれる「発酵食品」と、その善玉菌のえさとなって数を増やしてくれる「食物繊維」を同時に摂取するのが効果的だといわれています。
つまり、「発酵食品であるヨーグルト」と、「食物繊維たっぷりのフルーツ」は、相乗効果で腸内環境を整えてくれる「最高の組み合わせ」なのです。
しかも、この「フルーツヨーグルト」は、自宅で作り置きしておくことも可能です。作り方は、カットしたフルーツをプレーンヨーグルトに混ぜるだけ。
冷蔵庫に入れておけば、3~4日間食べられるので、毎日腸活を続けるための強い味方になります。せっかくなら、「りんご」「バナナ」「キウイ」「いちご」など、ぜひ食物繊維の多い果物でトライしてみてください。
もちろん手作りではなく、市販のフルーツヨーグルトを買ってきても構いませんし、食物繊維の豊富な「ドライフルーツ」とヨーグルトを一緒に食べることでも、「ヨーグルト」と「果物の食物繊維」を同時に摂取することができます。先ほど紹介した「作り置きのミックスフルーツ」をかけて食べるのもいいですね。
【5】自宅で「赤ワインのサングリア」を作ってみる
(写真:ゴスペル/PIXTA)
お酒が好きな方であれば、「サングリア」を自家製するのもいいのではないでしょうか。
普段はお店で飲むことの多いサングリアですが、フルーツをカットし、ワインと砂糖(ワイン750mlに対して大さじ1~2程度)を加えて寝かせるだけなので、自宅でも簡単に作ることができます。
白ワインで作る「サングリア・ブランカ」もありますが、腸のことを考えればおすすめは断然、定番の「赤ワインで作るサングリア」です。
「赤ワイン」には強い抗酸化作用と抗がん作用をもつ「レスベラトロール」というポリフェノールが含まれるため、「アダムスキー式腸活法おすすめスーパーフード10」のひとつに挙げられています。
「レスベラトロール」はぶどうの果皮に多く含まれているので、「白ワインよりも赤ワインのほうがおすすめ」なのだとアダムスキー博士は言っています。
加えるフルーツは、お好みのもので構いませんが、定番の「オレンジ」は間違いなく美味しいですし、赤ワインなら「いちご」「ブルーベリー」などの「ベリー類」がよく合います。
また、「シナモン」などのスパイスを加えても美味しいです。シナモンは、抗酸化作用と消化促進作用があるので、アダムスキー博士もおすすめしています。
「日本人に多い『腸を汚すフルーツの食べ方』4大NG」でも解説したように、「アダムスキー式腸活法」では、フルーツは夕方、夕飯の1時間半前に食べるのがベストだと考えています。
飲む前の日にサングリアを仕込んでおき、翌日の夕方に赤ワインのサングリアをグラスに注げば、腸に効くだけでなく、とてもおしゃれな自家製の食前酒の出来上がりです。
フルーツでも「食べ物の組み合わせ」には要注意!
ここまで「腸にいいフルーツの食べ方」を5つ紹介してきましたが、どんな食べ方をするときにも「ひとつだけ」注意しなくてはならないことがあります。それは、アダムスキー式腸活法の特徴である「食べ物の組み合わせ」です。
アダムスキー式腸活法では、食べ物を「消化管を通過するのが速い『ファストの食品』」と「通過の遅い『スローの食品』」に分け、その2つを同時に摂取しないことで腸を詰まらせないようにします。
「フルーツ」は、通過の速い「ファストの食品」です。一方で、組み合わせNGの「スローの食品」には「小麦」「ナッツ」「肉」「魚」などが含まれます。
こうして考えると、いくらたくさんフルーツが食べられても「フルーツサンド」や「フルーツタルト」は、残念ながら「腸にとってNGの組み合わせ」になります。先ほど紹介した「赤ワインのサングリア」も、「お米」や「パン」と一緒に食事中に飲むのは、腸のことを考えるとおすすめできません。
フルーツがどんなに体によくても、それを吸収する「腸」を汚して詰まらせてしまうのであれば、「むしろ体にとっては逆効果」だと考えるのが「アダムスキー式腸活法」なのです。
みなさんも「正しい方法」でフルーツを食べて「腸の掃除」を行い、「健康な体の源」である「きれいな腸」を手に入れてくださいね。
(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)
森 敦子 : 翻訳家