文庫本の表紙につられて買った「ちょんまげぷりん」
なんだかものすごく分かり易かった。
お侍が現代にタイムスリップする話は 昔読んだ「満月」を思い出したけど
お侍とOLの恋物語の趣が強かった「満月」に比べると
ヒロインがシングルマザーのところからして 随分現実的。
エピソードも読んでてすぐその図が頭に浮かぶ。
登場人物も親しみやすいし
取り巻く人にいろいろあっても みんな根本はいいひとって描かれ方をして
とりあえずはめでたしで終わるので 疲れてる時読むにはちょうどいいかも。
でもなーんだかそこが おばちゃんには物足りなかったんだな。
すごいワクワクしながら読んでたのに ありゃ、もう終わっちゃった?
ま、いいけどさ。
文体の優しさに甘えてたのかもしんないし、
その前に読んでたのが「人間失格」やったのもあると思うけど。
わしのお気に入り時代劇「花よりもなほ」のユルさったらこれの比ではないし
昔夢中になった「満月」に比べればよっぽどこっちのがリアルだ。
でも物足りない もうちょっと食べたい 贅沢なもんです。
つくづくおばちゃんなると欲張りやし。
そうそう「満月」は昔、角川映画になりました。
ワイヤー丸出しで空飛ぶのを何かでみて心の底からがっかりしたなあ(笑)
サンダンスやってる坂本さん見て
いつかこの人に「満月」やってもらいてえなあと 当時は真剣に思ってたもんだけど
今考えると手足長くて顔小さいから
やっぱり横文字の名前でタップ踏んでる役の方が似合うかもしんないね。