観てきました
新国立劇場中劇場 昼と夜
この店はいい店だ
ニック大好きだし
トムがほんと可愛い
ピアノは素敵だし
タップすげえよ
カーソンさんは江戸っ子だね
泣いてばっかりのキティも
悲しい過去を話すアラブのお父さんも
ゲームに張り付いてるお兄さんも
人はみな素晴らしい
もう俺辞める
愚痴るだけ愚痴って
今言ったこと忘れてくれって仕事に戻るおまわりさんは
いつものわしと同じ
視察に来たドレスの奥様は
これ見に来たわしと同じ
ちょっと若作り目のピンクのドレスで
ゼリービーンズ欲しそうにしたり
あの人酔ってるのかしら?
ジョーにちょっと厄介なもの見るような目をしたりして
そうなのよ
ジョーがねー
この人の周りだけ雰囲気違うのよ
見てくれいい男ですごい立派な大人やのに
言ってることどうもトンチンカンやしね
なんだこいつ
二回目見たときは心の準備が出来てたからまだマシやったけど
初めて出だしのやたら偉そうなの見たときは
2回分チケットとった自分を呪いそうになったよ
そんなワケわからんこと
そないおっきい声で言わんでいいでしょう
なんでおもちゃなんかでそんな喜ぶのよ
そしてボーッとして可愛い3番目の子は
あくまで想像でしょ?
そうかと思ったら
「明日私に会えなくて淋しいと思った?」
知らないマダムと唐突に恋愛ごっこしてるくせに
キティを慰める手段がおもちゃやったり詩集やったり
え、そこ?
そのくせ孤独に対する考察がえらい深くて
キティが言いそうなことまでお見通しでさ
「だいたいお前のその金はどっから来てるんだよ。」
怪しいよね
ほんとなんだよ、こいつ
最初はね、作家さんかなんかかなあと思ったの、ジョーはね。
お金は昔一山当てた印税とかで
いちいちセリフが文学的やし
なんか世間とずれてるわりに人脈持ってそうやし
でももしかしてこの世の中とずれてる感じは
有り余るお金も自分が稼いだお金じゃないのかな
ガムほうばって
こういうのやりたかったんだー
言うのは
少年期に友達いなかったのかな
おもちゃや本はたくさんあるけど
逆にそれしかなかったのか
例えば大金持ちの訳あり御曹司で
塔のてっぺんに閉じ込められて大きくなった子が
何かの都合でそこにいても困るってことになって
必要なお金はあげるから
いないことにしてもらえませんか
いきなり世の中に放り出されたとか
そうなったらトムみたいなキャラならまだしも
何の秘密か知らないけど
いまだに自分のこともちゃんと話せなそうやし
まあ、上手くいかないだろね
会話の力加減もわかんないし
自分が好きだったひとがよその人と結婚するのも
そりゃヘトヘトに働いても報われなかったのもわかるかもなあ
。。。根拠ない、全然ない。
お金あるからまだよかったけど
いや、めちゃくちゃそこは羨ましいけど
いろんな事考えるうちに
なんか寂しくなって来ちゃったよ
すべての人は素晴らしいも
カーソンさんへの信用するよの連発も
ほんとは自分が言って欲しい言葉なんじゃないんかな
色んなこと知りたいって言うのも
ほんとに純粋な気持ちなんかも
肝心なときにピストル撃てなくても
結局誰かが殺してくれたんだからいいじゃないよ
と思うんやけど
泣きそうな顔で絶望しちゃってるのは
自分のことが好きじゃないんかな
ああ考えれば考えるほど寂しいなあ
これ、トムみたいな無邪気キャラならほんとに心配しないんやけど
坂本さんだもんねー(←なんだよ
そりゃ)
ジョーだめよ、ここにいなさいよ
ここにいなきゃだめよ
最後に初めて言われた「明日もここ来るよな」の台詞嬉しかった~。
もしかしてジョーは初めてなんじゃないんかな
お金や物をあげなくても、その行動で
こうやって人に求められたの
明日もしれっとそこでシャンパン飲んどいてほしいな
ほんとにそう思ってしまった
なんだよこいつが
いつの間にか愛しくなってる不思議
ほらね、やっぱり誰でも素晴らしいんだわ、
たとえ何気ない人生でも、
生きてそこにいるだけで意味があるの
つまりそういうこと?
わからんから適当に話作ってしまった。
でも、たとえ自分のとるに足りない人生でも、それだけで素晴らしいよ
誰かが言ってくれたら嬉しいなあ
これを今の日本で上演するっていうのがすごいって感想をどっかで見たけど、確かにね。
しかも国立の劇場だもんね。
嫌なやつが殺されても
大元が変わらない限りきっと次の嫌なやつがやってくる
すべての素晴らしいひとたち、ここの愛しいひとたちのいる世界は
あと数年後には大きな戦争してるんよな
戦争はいつも友達のふりして近づいてくるって言うから
わしらも色んなことちゃんと考えといたほうがいいよねえ