仙台から石巻へ
電車に書かれた夢、夢、に混じって
「生」の字。
いろんな復興支援企画に出て来てた
石巻のブレスレットや
アクセサリーがほんとに可愛くて
それが何県かもわからず
なんとなく地名だけ覚えてた石巻。
仙台市内を歩いてても
全く何も気づかないんやけど
仙石線に乗って40分を過ぎると
延々と続く防波堤の向こうに
ブルドーザーがポツンと見える光景とか
新築の家ばかり並んで建ってるところがあるかと思えば
農地でも宅地でもなさげな
ただ広い空き地がポカーンとあったり。
そうやね。
五年なんやね。
石巻の駅を降りて商店街を歩くと
それはもっと現実味を帯びてくる。
商店街のプレハブ仮店舗とか
壁に残る亀裂だとか
家と家の間の
たぶんここにも家があったんだろう更地とか
どうにも手付かずの廃墟みたいな建物とか
あー
これ15年前のうちの実家の辺りも
こんな感じやったわ
当時震災復興住宅に住んでたうちの親達が
もといたところに戻る算段を
延々やってた頃か
それからもう1~2年たつと
事が起こる前の面影が全くない
別の町みたいになってて
久々実家帰る度に
逆にちょっと淋しいな
すっかりよそ者のわしは思ったりしてたなあ
そんな事を勝手に思いだしながら
石ノ森漫画館に向かって歩いてたけど
そんなわしのオセンチなんか関係なしに
町中にはサイボーグ009だの
仮面ライダーだの
公式のだけでなく
有志の看板や銅像が溢れてるし
ご近所さんたちは楽しそうに喋ってるし
ちびっこは元気に遊んでるし
軒先の薔薇は綺麗に咲いてるし
何よりあっちこっちに置かれた
熊本地震の募金箱に
ここの人たちはすごいなあ
思ってしまった
だって自分たちだって
まだまだ思い通りにいかないこと
山ほどあるんちゃうんかなあ
あっちこっちに書かれた
「がんばっぺ石巻」に
頑張ろう神戸って言うけど
どこまで頑張ればええねん
ぶちきれてた自分を思い出して
ちょっと恥ずかしくなってしまったんでした。
時間が中途半端やったから無理やった
名物の焼きそば
次に来る時は絶対食べるぜ。
上の写真の黒いキーホルダーは
石ノ森漫画館から連れて帰った地獄の軍団。
ばいき🔺まんではないよ。