
2015年、現在公開中。
京都の歓楽街、木屋町を舞台に闇社会で四肢を失いながらも生きる男とその舎弟を巡るヒューマンドラマ。
原作を拝見してからの観賞。
原作を読み、どうしても救いを見出せず個人的に辛い気持ちになってしまったので、映画を観るのが正直怖かったのですが、、、
映画見てよかった~~。
主人公・勝浦のすべてのシーンの「目」が、どれも胸に突き刺さりました。
時に執念、時に諦念が混じり合うその奥には必ず、人間への深い愛情があり、
それが作品全体を圧倒的に包んでいて、ずっと切なかったです。
舎弟の坂本が、酒に飲まれて己の身の上や心情を吐露する場面も、はぁ~~切なくて、、好きでした。
痛くて残酷なシーンもあったけれど、全編通して温かい気持ちはずっと消えなかった。
辛くて怖いと思っていた物語が、
いつのまにか、、、
人と人の間には「情」があると切に信じている男の「希望」の物語として受け取っている自分がいました。
映画人の魂を感じる作品でした。