佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

雨は必ず、わたしのもとに何かを連れてくる。

2023-07-29 13:06:50 | 日記
「会いたいから」
「さっきは、驚かなかったなんて
言ったけど、ほんとはすっごく驚
いてた。心臓が止まりそうなくら
い」


「驚かせてごめんなさい。でもどう
しても会いたくなって」「会いたいから」
「さっきは、驚かなかったなんて
言ったけど、ほんとはすっごく驚
いてた。心臓が止まりそうなくら
い」

「驚かせてごめんなさい。でもどう
しても会いたくなって」

「俺も。もう、どれだけ会いたいか
ったかというと」

言葉はそこで途切れて、長い両腕を
持てあますようにしながら、ぎこち
なく、それでいて、まるで電流のよ
うに容赦なく、あのひとは、わたし
の躰を抱きしめてくれた。



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「大人になって知ったこと」

2023-07-29 13:05:35 | 日記
十九歳の頃、私は夏のほと
んどの時間を海で過ごした。
あの頃の私は、幸せが退屈に
似ているなんて知らなかった。

人もうらやむような恋愛結婚
行進曲に合わせて、ステップ
を踏んでいたわけです。初めて
スケート靴を履いた女の子み
たいに、

氷の上でぴょんぴょんと。
途中で、すってんころりん
と転んで、大怪我をしてし
まうとも知らないで。


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本当の恋とはどういうものか

2023-07-29 13:04:19 | 日記
もうすぐ夏が始まる。

目を閉じると、通りすぎて
いった夏の不良たちが、
投げキッスをしながら

まぶたの裏を横切って
いった。



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絵葉書はそこまでの空「明日からはここにいない」という語残して

2023-07-29 11:56:02 | 日記
「この世ででいちばん”徳”をする人」
環境や諸外国との共生が問われる
今日、大切なことは仏教でいう
「慈悲喜捨」の四無量心だと思い
ます。

「慈」を修めると貧りの心を断ち、
「悲」を修めると怒りの心を断ち、
「喜」は苦しみを断ち、
「捨」は恩と怨みのいずれに対し
ても差別をみないようになる。

慈しみ合い、人と悲しみを分かち
合い、一緒に喜び、過分な欲望を
捨て、持てるエネルギーを人々の
ために尽くそうという教えです。

ある人が、「他人様のお役に立つ
ことは、人生を2倍生きること
だ」と言いました。

ただ一回きりのたかが八十年そこ
そこの限られた人生ですが、それ
を人間の本性のままに

「自分ほど可愛い者はいない」
「自分が幸せになりたい」と、
己だけを慈しみ、自分の欲望だけ
を高めていくのでは寂しくもあり、
哀れでさえもあります。

徳島市で、
盲導犬と飼い主がトラックにひか
れ死亡しました。バックの際に警報
を鳴らすのがうるさいという要因で。

エゴの魂のような人間ですが、
「他者を労わる心」を併せ持つ
のも人間です。

これに徹することが、「永遠の
命の火」をともすことになるの
ではないでしょうか?

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『帰り花』 ーかえりばなー

2023-07-29 11:54:03 | 日記
幾度かの台風が過ぎ去った公園に
山吹が ぽつり ぽつりと咲いて
いた

嵐にも負けないと 決意表明して
いるみたい
出番の春には まだ遠いのに


「初冬に春の花がまた咲き出す」
春に咲く桜や山吹、つづじ、桃、
杏などが、初冬、小春日和のころ
に再び花を咲かせることがありま
す。

ぽかぽか陽気にだまされたのか、
春に花芽が十分に育たず時期遅れ
に咲いたのか、あるいは次の春が
待ち遠しかったのか・・・・。

そんな季節はずれの花を「帰り
花」または「返り花」と言います。
「狂い花」とか「狂い咲き」とい
う言い方もありますが、

「帰り花」のほうが美しい言葉
ですね。

ちなみに、一度は見請けされて
堅気になった遊女が再び遊郭に
戻ることも「返り花」といいまし
た。

この返り花には少し切ないもの
があります。



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『無垢な恋心』

2023-07-29 11:52:23 | 日記
人を好きになること、恋を
すること。

恋をする気持をいつも持つべき
だと思います。

たとえあなたがいくつでも、結婚
していて子どもがいても、恋人や
パートナーがいても、誰かに心を
動かされたら、

それを止めてはいけません。

「この人すてきだな。好きだな」
心がそうつぶやいたら、無理やり
押え込んだり、コントロールし
なくていいと思います。

むしろ、そう感じられる自分の
心の動きを大切にし、いとおしむ
ことが、毎日を楽しくしてくれる
のではないでしょか。

男女関係に限らず、ゴールの途中
のほうが楽しいというのは、思い
のほかたくさんあります。

小学生の頃の遠足にしても、前の
日までのワクワク感が楽しいし、
ドライブにしても目的地までの
道のりが楽しいのです。

同じように、誰かと出会い、好き
になり、自分の気もちがわあっと
高まって、相手に伝えるまでの

わくわく感は、告白の瞬間を
上回る場合もままあります。

二人で会って話をし、相手を
知りたい、相手に近づきたいと
いうもどかしさを抱えながら
言葉を交わすういういしいとき
めきは、

肉体関係を結ぶそのときよりも
輝いているかもしれません。

ゴールがない恋心は、無償の
愛にも似ています。

相手を振り向かせようとか、
自分を好きになってもらおう
という欲望、ちょっと言い方は

おかしいかもしれませんが「見返り」
をいっさい求めない、無垢な気持
です。

この人が好き、この人はすてき、
この人のことを考えるとわくわく
して、元気になれる。

そんな気持ちは馥郁(ふくいく)と
した香りのように、暮らしのすべて
に広がります。

恋心のすこやかさは人生のいろどり
であり、大いに喜び、楽しむべき
ことではないでしょうか。

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『壊れたときがスタート』

2023-07-29 11:50:47 | 日記
携帯電話でも靴でも、自転車でも
同じです。この世に存在するもの
で、壊れないものはありません。

「もうさんざん使ったし、新しい
ものを買ったほうが安あがり」と
いうのが流れかもしれません。

捨てることは簡単ですし、誰も
文句は言いません。

それでも僕は、壊れたものを修理
して使うほうが好きです。

ものは壊れるという大前提がある
から、そこがスタートだと思い
ます。

手をかけて修繕することで、よう
やく自分のものになっていく気が
するのです。

人とのつきあいもこれと同じです。
ぶつかり合って摩擦がおき、壊れ
たりひびが入ったときがスタート
だと思っています。

なごやかにしているだけのかかわ
りなど、浅いものです。

トラブルが生じ、気持をむき出し
て傷つけあい、これまでのつきあい
が壊れたとき、初めてその人との
関係が始まるのです。


人の気持ちはものより壊れやす
くて、何回でも壊れます。そのた
び私たちは、分かれ道に立つこと
になります。

いさかいから逃げ出し、この人との
関係を捨ててしまおうか。それとも、
ひるむことなく正面から向き合い、
懸命に丹念に関係を修繕しようとす
るか―――。

恋人時代から一度も喧嘩せずに連れ
添っている夫婦がいたら、なんだか
さびしいし、不思議な気がするのは
僕だけでしょうか。

ものは経年劣化ですり減ることも
ありますが、人とのつきあいの場合、
馴れ合いになって摩擦が起きないこ
とのほうが危険です。

壊れることが大前提だと思えば、
真正面から相手にぶつかっていく
こともできます。

大勢ではなくても、そんな相手が
何人かいれば、豊かな人生になる
はずです。



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