世の中すべてのことは、善意を
持って見る場合と、悪意を持っ
て見る場合では、その姿が180
度変わって見えます。
何事にも、不平や愚痴ばかりこ
ぼしたり、反対したりする人が
います。そんな人は、たぶん不
平・不満という角度からしか、
物事が見えないのだと思います。
逆に、どんな境遇の中ででも、
いつも楽しそうに明るく乗り切
っていく人もいます。
その人の心が、きっと明るい
のでしょう。
地位や財産は失えば終わりだが、
そういったものを全部捨て去っ
た後に残るのは何か?
人を明るく、楽しくさせる心が、
真の宝ではないでしょうか?
この生存競争の激しい現代に
おいて、菩薩のように生きる
ことは難しいことですが、
できるだけ明るい面、良い面
だけを見て、少しでも世の中
を明るく生きていきたいと思
います。
地球の上の生命のために、
海の幸や山の幸があるよ
うに。
花や、草や、虫や、鳥の
ために、
光や、土や、空気があるよ
うに。人と人のつながりも、
そんな、大きな自然の法則
で動いているのかもしれま
せん。贈り物。人が人のた
めに生み出した、ひとの幸。
彼女は自分自身にむかってつぶや
いた。
どうすれば、いいの?
相手の男があなたを愛するより、
多く愛してはいけないのよ。
より少なく愛すべきなの。
きまっているじゃないの。
多く愛するとか少なくとか、もし、
ひとたび女が男を愛し始めてしま
ったら、愛の量をコントロールな
どできるものだろうか。
そこで彼女は諦めたように、独り
ごちた。
―――それならせめて、そのふり
をすることね。つまり、相手より
も少ししか愛していないふりをよ。
※独りごちた:ひとりごとを言う
(自動詞四段)
想い出は良いことも悪いこ
とも、辛いことも楽しいこ
とも、空に貯金するような
ものだ。
その通帳は神さまが持って
いらっしゃる。
幼い頃のお年玉やお小遣い
を貯めたそれを、母親が
持っていてくれたように。
そして必要な時に、必要な
だけを下してくださる。
想い出は空にある。きっと
そうだ。
何故か今日は、確信に満ち
溢れている。
『夜の窓から世界が見える
ものごとにはいろいろ側面
があって
ダイヤモンドのように
どこから見ても光る
どんな暗闇でも
ほんの少しの明るさがあれば』
物語のひとつが終わったのだ。
素晴らしい恋の物語だった。
しかしあの恋にも、何かが決
定的に欠けてしまっていたのだ。
何かめくるめくようなものが・・
・・・。
それは初めのうちは確かに在った
もので、歳月と共に、少しずつ、
しかし確実に色あせていったもの。
―神秘性―
貝殻をひろった
貝殻がきれいだったから
それをもって帰って机の上に
飾った
貝殻はずっとそこにあって
やがて私に忘れられた
そのように人をひろってきても
人はずっとそこにいないから
なかなか忘れ去られない
時には大いに被害をこうむった
りする
泣かされない恋なら覚悟もでき
ない
覚悟のない恋はガラスのない
窓だ
同じ言葉に出会っても、
「そんなことは、わかって
いる。当たり前のことだ」
と、
なんにも感じない人もい
ます。
大きな事を心に抱いている
人は、なんでもないひとこと
に何かを感じることができる
のです。
追いつめられて、歯を食いし
ばっている人は,
なんでもないひとことに、涙が
あふれるのです。
同じ人でも、前に読んだとき
は、なんとも思わなかった言葉
が、ずしりと心に突き刺さって
くることもあります。
それは、読んだ人が成長した
ということなのです。
決断は、文章にマルをつけるのと
同じです、決断力のない人が文章を
書くと、「・・・という意見もあるが、
・・・という見方をする人も少なく
なく、・・・だが、・・・・・で」と続き
ます。
文章を書かせると、その人の決断力が
わかります。
決断力のある人の文章は、明快に
頭に入ってきます。
決断力のある人の文章は短いのです。
「。」がなかなかこない文章を書く
人は、サラリーマンになると、もっと
言い切れなくなります。
だからこそ、
迷ったときは、言い切るクセをつける。