凪いだ海のようにしずかで、
底の底まで澄み切った。
ただ。それだけがほしくて、
旅暮らしを始めた。
ぬばたまの夜更け一人の
部屋にいて
留守番電話に聞くあなたの声
凪いだ海のようにしずかで、
底の底まで澄み切った。
ただ。それだけがほしくて、
旅暮らしを始めた。
ぬばたまの夜更け一人の
部屋にいて
留守番電話に聞くあなたの声
『人間の魅力は、自分自身を
解放すればするほど深まって
いく』。
心理学者アーサー・ヤノフ
博士によれば、幼年期の拒
絶された愛の記憶は人の一
生につきまとうという。
それが人の心に恐れと緊張
を生み出し、その人本来の
伸び伸びとした個性を抑圧
することになるらしい。
人は本来、個性という宝物
をひとつずつ持ってこの
世界に生まれ出たはずなの
に、
いつのまにか自分らし
さを見失い、学校や家庭や
職場で求められる偽りの
自己愛に合わせ、そしてつ
まらない自分になってしま
う。
あなたがつまなければ、友達
だって仕事だってつまらない
に決まっている。まずあなた
があなたらしく、魅力的にな
らなければ始まらない。
子供のときのラジオ体操の
ように純粋な気持ちで、心の
ストレッチを始めたらどうだ
ろうか。
昼と夜が溶け合う微妙な時間。
夕焼け空がやがて蒼い闇に
覆われ
ると、忘れていた思い出が
よみがえる。
かなえられなかったときの
絶望感。
孤独は心を強くする。
自分の弱さを見つめ、
心を磨き、
本当の恋をつかんでいくのか。
淋しさを味わうことも恋の一部
かもしれない。
全力を尽くして日々をすご
しているあなた、
もっと、もっと、と自分に
言い聞かせながら、つらく
ても歯を食いしばって
がんばるあなたっは、
本当はもっと、ほめられて
評価されていい人です。
褒められて伸びる人。
でも、そんな甘えを断ち切る
かのように、あなたはより
よいものを求めてがんばり
続けるのでしょう。
でも、がんばることでむしろ
失っているものが何かあり
ませんか?
お金を出して靴を買って、
それでまめに苦しんでいた
ら本末転倒です。
あなたは、あなたの人生を
楽しむ権利があるのです。
時には、子供のように、何か
甘えたり、頼りきったりし
ても、誰もあなたを怠け者
なんて責めるはずがありま
せん。
【ブログ:ミスでダメにな
るのではない。ミスを恐
れてダメになる。】
豊かな経験や知識は仕事
の武器であるとともに、
新しいなにかを、
始めようとするとき、ブレ
ーキをかけるやっかいな
存在に変わることもある。
ソニー創業者の井深大さん
が本田宗一郎さんについて、
こう語っている。
「技術者として、二人とも厳密
に言えば技術の専門家でなく、
ある意味では素人だったと
いうことでしょう」
技術が先にきて、「できる」
「できない」を判断しがちな
専門家とはそこが違う。
技術者でありがちな「素人
的発想」ができたからこそ
オリジナリティあふれる製品
を世に送り出せたのだろう。
出逢いというのは常に、なん
という偶然であることか。
そして私たちは毎日無数の
新しい出逢いを体験してい
る。
すれ違って行き過ぎること
が大半である。時には振り
向くことはあるかもしれな
い。
チラッと視線を合わせるこ
とも。それでもほとんどの
場合、男と女は無言で行き
過ぎていく。
お見送りの
空がせつなくて。
「素顔の幸福は、しみもあれば
涙の痕もあります。
思いがけない片隅に、
不幸のなかに転がっています。
“屑ダイヤより小さいそれに”
気がついて掌にすくい上げること
の出来る人を、幸福というのかも
しれません。