佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

「微香」

2024-02-03 11:57:38 | 日記
考えてみれば、香りはなかなかの
曲者である。何も語らない。その
くせ饒舌である。

私たちの無意識に訴えかけて、そ
の行動をさりげなく支配する。

順番からいえば、花はまず香りから
抜けてゆく。形を保ちながらある日、
香らなくなる。

香りの抜けた花は、すでに美しさの
ピークを過ぎている。

ということは枯れる前に形だけの花
が存在する。昨日と同じように咲き
ながら、もう芳香を放たない花を見
ると、何やら淋しくなる。

文章を書いていると、香らないと思う
ことがある。そんな時、文章としては
形は整っていても、失敗作だと思う。

薫りは作品の色気につながり、生命力
につながる。躍動する生命力が感じ
られない文章なんて、意味がない。

立派な文章を書きたいわけではない。
美しい文章も要らない。ただただ、
匂い立つ文章を一編でも良いから
書けたらと思う。

そういえば最近、季節の香りを感じ
ることが少なくなった。昔ほど木の
芽が匂わなくなった。

柚子も同じだ。匂わない木の芽
や柚子なんて、お吸い物の中で
邪魔なだけだ。

多分、女性も同じだろう。
形だけ美しく飾っても香らなく
なったら・・・・・。

そう考えると、女でいることを
大切にして欲しい、と切に思う。


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「笹鳴」 ささなき

2024-02-03 11:02:26 | 日記
「冬の鶯は鳴き方も静か」
毎年、春になると美しい鳴き
声を聞かせてくれる鶯。

そんな彼らも、冬の間は藪
づたいに庭坦や木の枝など
を飛び移りながらチャッ
チャッと舌打ちするように
低い声で鳴きます。

これを笹鳴といいます。

以前は子供の鶯がまだ上手に
鳴けないのでこんな鳴き方
をするのだといわれ、

「笹子鳴き」(笹子=鶯の幼
鳥)という言葉もありますが、

実際には大人の鶯でも同じよ
うに鳴きます。

鶯らしい美しい声ではありま
せんが、この鳴き方を聞くと、
厳しい寒さの中にも春が近づ
いてきたという、
ほっと心やわらぐ思いがする
ものです。

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「楽しいだけが恋じゃない」

2024-02-03 11:00:38 | 日記
一旦、別れてまた合流する川の
ように、彼女の中から懐かしさ
が溢れ出す。それは長く忘れて
いた感覚で、出会いの頃の息苦
しいほどのときめきを伴って
いる。

帰って来たのは私の方だと彼女
は気付く。男に初めて会った、
あの日の自分に。




YouTube
Bill Evans "Peace Piece"

https://www.youtube.com/watch?v=Nv2GgV34qIg&list=RDxPTsC8_-YJ0&index=2

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「せめてこれくらいなら自分にもできる!」

2024-02-03 10:56:55 | 日記
私たちの心の中には、知恵
と感情の二つが混在してい
ます。

知恵が光だとすると、感情
は雲です。どれだけ知恵の
光があっても、感情という
雲が出てきたらおしまいで
す。

時々「まさか、あの人が・・」
と言われるような事件が起き
るのも、感情の雲が邪魔を
して知恵の光を曇らせてし
まうからです。

「そもそも感情の世界という
のは、自我への執着から始
まっていますから、執着から
離れることによって、

感情の束縛から離れること
ことができます」と清水寺
の森精範貫主は言います。

そして「執着から離れる
には、布施の心を持て」と
言います。

布施というのは、「これをあ
げたら惜しいなあ。でも、
困っているのだからあげよ
う」と、自分の大切にして
いるものを、執着を断って

差し上げることだそうです。
そのとき、「・・・・して
やったから」と、見送りや

感謝を期待していては布施
とは言えません。

私たち凡人には難しいこと
ですが、せめて「大した
ことはできませんが、

これくらいならさせてもら
います」という精神で助け
合って、感情の曇りを少し
でも払いたいものです。



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「「心のシート」を譲り合うだけでも」

2024-02-03 10:53:50 | 日記
体罰教師の目にあまる暴行
や就職面接官の下品な発言
など、心ない言動が新聞紙
面上で報じられています。

また、何か問題が起きると、
政治家や経営者が秘書や
部下に責任を押しつけたり
する行為も、下請け会社に

無理難題を押しつける親
会社の姿勢もすべて根は
同じです。

自分よりも弱い者を見下
してつらく当たるのは、
その人の知恵のなさの裏
返しであり、人間性の下劣
さの証でもあります。

わざわざシルバーシート
をつくらないと、お年寄り
や身体の不自由な人に席
を譲るという心遣いもでき
ない―――そんな現代の

貧困な世相を映している
と言えます。

豊かにはなったが、自分の
ことしか考えない人が増えて、
優しさがなくなったなあと、

近頃とみに感じるようにな
りました。物質的な豊かさ
を求める中で、私たちは
心の豊かさを失ってしま
ったのだとしたら、こんな
に寂しいことはありません。



YouTube
Rita Payés - Nunca vas a comprender

https://www.youtube.com/watch?v=AySBPCkGyyY

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『悪口』

2024-02-03 10:41:24 | 日記
今日、むっとしたこと。
悪口を、言われたこと。

今日、ハッピーだったこと。
悪口を、言わなかったこと。

悪口を言うと、
チャンスをなくす。
悪口を言われると、
チャンスをつかめる。

今日は、2つのチャンスを
つかんだ。



YouTube
Miles Davis - Milestones (Audio)

https://www.youtube.com/watch?v=k94zDsJ-JMU&list=RDGMEMTmC-2iNKH_l8gQ1LHo9FeQ&start_radio=1

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『心根』

2024-02-03 10:38:33 | 日記
「升」の中の捨てるタネ、
残すタネ

昔、仕事で京都に行った際、
清水寺の森貫主が心根につい
て教えてくれた。

「仏教では、心を升=蔵とし
てとらえている。実は、人間
は自分の心の升の分量しか、

物事を見聞きしたり感じたり
できない。

心の蔵の中には毎日の生活で
得たものがすべて入る。それ
が、その人の性格、人柄、人
格になっていく。

だから、人格というものは、
いつでも直すことができる。

善いタネも悪いタネも刻々と
蔵の中に入ってくる。その瞬
間に、一つひとつ善いタネを
選び、
悪いタネを排していき、自分
の蔵の中身を変えられるのだ」

結局、自分の升の中に何を蓄
えていくかは、様々な出来事
や人との出会いで決まってき
ます。

ですから、できるだけ善い
ものを見、善い人々との出
会いを大切にしていくこと
が大事です。

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「人間の生き方には二通りある」

2024-02-03 10:34:16 | 日記

人間の生き方には二通り
あると思っている。

それは子どもの頃から体験
した不幸を、この世の中に
対してどう使うかというこ
とだ。

つまり、自分が経験した不幸
を、その後の生き方にどう活
用するかということ。

一つは、自分の不幸を世の中
への対抗要件にして、仕返し
をしてやろうとか報復してや
ろうと思う生き方だ。

しかし、これは不幸の活用で
はない。悪用だ。
つまり、その動機はすべて私心
だからだ。私欲だ。

自分がこれだけ不幸な体験をし
たのだから、世の中のあらゆる
人間にも不幸をばらまき、汚染
させてやろうという考えだ。
これは間違っている。

もう一つの生き方は、自分の
不幸をバネにして正しく生き
ようと努力する生き方だ。

自分の体験した不幸は、絶対
に他人に味わわせてはならな
い。

そのために自分の不幸を隠し
て、あくまでもそれを忍び、
耐え、世の中の人を喜ばせよ
うとだけ考えることだ。

これは自分の不幸を活用して
いることになる。
幼児虐待やIS(イスラム国)
への勧誘など、まさに前者の
典型だ。

ベルギーの移民の子どもたちが
狙われ
前者の生き方で勧誘した男に
昨日、2月18日裁判所で
10年の実刑になっている。

誰もが後者のようになれば、この
世はもっと生きやすくなるのでは
ないでしょうか。

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