ラブレターには書き手の性格
がにじみ出てしまうもんだと
思う。
ふだんは人に隠していること
でさえ、わかってしまう場合
も多い。
その意味で、ラブレターは書
き手の素顔を映し出す鏡のよ
うなものだ。
だからこそ、ラブレターは心
をこめて、注意深く読みたい。
もしかしたら、相手の性格や
将来まで見通すことができる
かもしれないのだから、ぼん
やりしてはいられない。
ラブレターを受け取ったら、
彼の人となりに想い
を馳せてみてはいかがだろう。
「ラブレターで男を判読」と
いうと、まるで差出人に点数
を付けるようだが、彼を理解
するためにこれほど有効な資
料はない
歴史家が歴史の真実に近づこ
うと、必死で資料を漁るよう
に、恋人を知りたいと思った
ら、
もらったラブレターを漁りに
漁るといい。
それはあなたにとって、歴史
的な発見以上に、大切な意味
を持つものとなるだろう。
恋人にもっと自分を知ってほ
しいときは ラブレターには
人がらが出る。
たとえ意識していなくても、
にじみ出る。それは避けよう
がない。だったら、どうにじ
みださせたらよいのかを考え
ながら、書いてみよう。
“あなたからいただいた手紙
をもう一時間も読んでいます。
やらなくてはいけないことが
たくさんあるのに、どうして
も手紙をおく気にならないん
だ。
それで、返事をかくことに
しました。
それだけが手紙をおくきっかけ
になるからだと気づいたから
です“。