Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

MEISOU-迷走/瞑想-

2012-03-02 18:20:38 | daily life
いまやってることがあってるのだろうか。

いまやっていることは将来役に立つのだろうか。

そんなことをひたすらMEISOUしていた1週間だった。

特にアメリカに来てからもう6か月、

成長しているより退化しているそんな感じすらしていた。

変にアメリカナイズされて日本的な長所が消えてしまうのではないか、

そんな不安すらあった。

こっちはコースワークが中心だからもっと深められないのではないかとも。

それに毎日ただペーパーを書くことに嫌気もさしてきたりも。

いったい何をしているのだろう、答えが見えなかった。

でもそれに対してひとつわずかながらの光が見えてきた。

それはひとりの建築学生のプレゼンを目の当たりにしてからだった。

その流れるような話し方、美しく独創的なパネルの構成、

見るものを惹き付けるようなパフォーマンス、

もはや芸術の域にまで高められていた。

プレゼンを通してその人となりが伝わってくる。

本当に完成度が高い、それに尽きる。

じゃあ自分には何があるのだろう。

自分の思想、自分の経験、自分の能力、

それらが組みあわさって一つの有機的な作品をつくれないだろうか。

それは建築のプレゼンである必要はない。

僕の場合は建築のデザインとは違ってアカデミックなことを学んでる。

いま勉強していることをどうしよう。

この2年間で世界に対して正しい認識をつけよう、

それに対して自分の意見をしっかり固めよう、

それをベースに行動しよう。

その一つ一つの行動をどれだけ芸術にまで昇華できるだろうか。

まったく分からない。

でも自分に妥協しないで、

その高める過程を楽しみたい。

学部の時にある先生からこんなアドバイスをいただいたのを思い出した。

”建築を深く突き詰めて考えているとある時2つの分かれ道に経つ時がある、

その時はどっちにしようか悩み、とても苦しいかもしれない。

でもそれはもっといい作品にするチャンスでもある。

それを悩むことによって悩まなかった時に比べて建築に深みが出てくる”

もしかしたら人生もちょっと似ているのかもしれない。

ぼくは立ち止まっていたところからやっと一歩踏み出せる。