橋下、維新の会が押す新人候補と、現職市長の闘いです。現市長も維新の会が押した市長であったことを考えれば、大阪維新の会の本質が垣間見える市長選挙ということになります。大阪維新が都構想を掲げることへの反対、批判との闘いになっています。橋下は自治体を重視するように主張していましたが、その自治体の中でも市町村をいじめて、より大きな単位である県、府、都などの単位で自治体をまとめ、職員数の削減、財源などの集中、企業活動に有利な自治体エリアの広域化を進めようとしているのだと思います。彼自身の主張から言っても矛盾のある政治課題の提起ですが、橋下、維新の会は大衆受けするような政策をその本質を隠して、マスコミを使った票稼ぎに終始しているのが実態ではないかと思います。現在の東京、首都圏以外の地域、自治体の地盤沈下は都構想などで改善できるものでないことくらい分かりきったことです。
維新の会は、ファシストのような政治姿勢を持った集団です。自らを批判し、賛同しない個人、集団を威圧し、攻撃する様は似通った性格を持っています。彼らの存在は、自民党型政治が生み足した政治経済の閉塞感、貧困格差などを打開できないなんともいえない「苛立ち」をあおり、扇動することで自らへの支持につなげようとしています。しかし、そのような政治手法が問題の解決に役立たないことは時間が経てば、理解できることです。
大阪堺市で起きていることは、維新の会が進めようとするファッショ的な政治がどのようなものであり、その彼らの政治扇動をどうしたら打ち破ることができるかも占うことができる事例として注目に値する選挙戦だと思います。より大きな政治的ダメージを防御する意味で大阪維新の会以外の政党がその一点で彼らに対抗する戦い方としても教訓化できるものではないかと思います。維新の会の政治的な増長を止め、決定的なダメージを与える選挙結果を実現するように北海道からも願っています。
<大阪泉市市長選挙の報道>
29日投開票の堺市長選挙について、毎日新聞は21、22の両日、MBS(毎日放送)と合同で堺市の有権者を対象に世論調査を実施し、取材結果と総合して中盤情勢を分析した。再選を目指す無所属現職の竹山修身氏(63)=自民支持、民主推薦=が先行し、大阪維新の会新人で前市議の西林克敏氏(43)が追っている。ただ、4割が投票先を決めておらず、終盤で情勢が変わる可能性がある。
都構想に反対「4割」
同市長選では、大阪府と大阪、堺の両政令指定都市を再編する大阪都構想に、堺市が参加するかが最大の争点となっている。構想に反対する竹山氏を、自民、民主に加え、共産と社民も自主的に支持する。西林氏は構想の実現と堺市の参加を公約に掲げ、維新代表の橋下徹大阪市長が連日、堺市内で支援を訴えている。
調査結果では、重視する争点として「都構想の是非」が最多の32%を占め、構想への「反対」が40%で「賛成」の26%を上回った。竹山氏に投票すると答えた人の8割が都構想に「反対」し、西林氏に投票すると回答した人の8割が「賛成」していた。
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