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山形県朝日町の棚田
教育現場に派遣教師が沢山、常態化しているとの報道記事が11月20日NHK夜のクローズアップ現代で流されました。この報道を見ていて感じたことは、日本の教育現場、公的な教育体系がまったく一変してしまうのではないかとの驚きでした。私は、このようなことがどんどん拡大し、義務教育の現場が、変質していることを知らない怖さでした。
首都圏、都市部では私立の保育園、私立の小中高校に通う子供が多くなっている中での問題であり、事態は深刻だと思います。その一方で、公立学校、公的な教育機関が予算削減のあおりを受けて、教育水準の低下、生徒数の減少などの苦しみ、義務教育から高校教育までの教育現場の荒廃、質的水準の低下は深刻さを増している、増すのではないかと考えられます。
1時間単位で授業を行う派遣教師、学校側からは1時間単位で授業を外部に委託し、人件費などを削減、節約したと語っている校長、管理者の表情を見ていると何をこの管理者かは考えているのか?と怒りがわいてきます。教育とは単なる知識の習得、詰め込みと思っている似非教育者が増えていること。子供のたちの教育を自らの企業利益と考えるような似非教育者、管理者が普通になることの異常さ、感覚が麻痺する注意が必要です。
小、中、高等学校での「いじめ」が問題となり、自殺などが連続的に発生していることとあわせて考えると深刻な教育問題、現場のすさんだ職場風土はこのようなことと関係しているようにも思います。過去において中国、アジアへの侵略戦争を進め、軍国主義教育、軍事国家を作るうえで教育勅語を使い、国体維持のために学校教育を利用しました。自民党型政治の中で、公教育への予算削減を進め、義務教育を私学に頼る政策誘導を行いました。その結果、教育を教育産業の利益機会として市場競争原理に投げ込みました。その結果の公教育の破壊、水準の著しい低下が起き始めているのだと思います。
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