こまちのさすけね亭

ひだまりを 拾って歩く お年寄り

2025年2月の映画

2025-03-01 | 映画
2月は日数が少ないですが、10本の目標を達成しました。

そして、素晴らしい作品との出会いもありました。


◎テア・ヴィスタンダル監督『アンデッド/愛しき者の不在』(ノルウェー、デンマーク、ギリシャ/2024)

現代の北欧流ゾンビ映画。

パニック調ではなく、北欧らしく淡々と静かに怖いタイプのホラーです。

北欧好きなら観て損はありません。

あくまでゾンビ映画なので、なぜ蘇ったのか?などとはあまり深く考えずに観るのが正解だと思います。

説明が少ないのも本作の魅力です。

ラストシーンはFF7の某有名シーンを彷彿とさせ、オマージュなのかもと思いました。

名前も似ているので気になりました。

アンデッドを演じた役者が全員素晴らしかったです。

うさぎがかわいそうなシーンがあるので、うさぎ好きはそこだけ注意してください。


◎田中征爾監督『死に損なった男』(日本/2024)

お笑い芸人が何人か出ているのが引っ掛かっていましたが、そもそも顔を見ても名前が出てこないくらいなので杞憂でした。

昔は私もお笑い好きでしたが、最近はM-1グランプリをチェックするくらいで、詳しくありません。

本作は、傑作だった『メランコリック』の田中征爾監督の作品です。

『メランコリック』があまりにも傑作すぎたためどうしても比べてしまいますが、脚本が素晴らしかったです。

ただ、スタートダッシュがかなり遅く、前半はあまり見どころがありません。

人間描写がしっかりしていて、スリリングなシーンもあり、中盤以降はかなり良かったです。

恋愛要素も必要最低限で、「予感」くらいで留めておいてくれたのでほっとしました。

きれいにまとまったように見せかけて、ラストは実はひねってあると思いました。

素直に受け取ると、そんなにうまくいくわけないだろ!と思わず突っ込みたくなるはずです。

ラストの受け取り方で、評価が大きく変わってくる作品だと思いました。

私は、森口はもう成仏していると解釈しました。

ひとりひとりが必死に生きている現代、一見順調な人生を送っているように見える人でも、様々な思いを抱えています。

他人からどう見られても、自分なりに穏やかに日々を過ごせる方法をみつけられたらそれで良いと思います。


役者は皆良かったですが、喜矢武豊さんが予想以上の好演でした。

最初の登場シーンでは彼と気付きませんでした。

映画やドラマ内のお笑いのネタは全然笑えないものですが、本作のネタでは本気で笑えました。

ある有名お笑い芸人が監修していたことをエンドロールで知り、妙に納得しました。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿