とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

海の日の雑感

2008年07月23日 | インポート

Img_1383  「海の日」を国民の祝日として法制化されている国は日本だけである。いかに日本は海洋国として海に依存しているか。国防ひとつとっても万里の長城はいらなかったし、四方の海が領土、国民を外敵から守ってくれた。船運は、大量の物資を安価に運ぶことが出来る。中東からの石油は、海がなければタンカーで運ぶことは出来ない。資源のない日本が経済大国になりえたのも海のお陰である。
 「海の日」は、平成13年に成立した。当時は7月20日だったのが3年後に、7月の第三月曜日に改正され今日にいたっている。そのでっかい海が少しづつ異変し始めている。地球温暖化は海水温を上昇させ、地球の気象が狂い始めた。真夏日ではなく35度を超える猛暑日が連日のニュースである。想定をこえる豪雨も珍しくはない。熱帯性低気圧の猛威も、数と質が大型化している。人類の生存がかかっている。海洋汚染も進んでいる。安定した化学物資の出現で、どこまでも漂って分解せず海辺に集積する。腐らない事は厄介なことで、安さ、便利さのつけが私たちに回ってきた。
 山形県の海の玄関、酒田港で21日「海上航路安全祈願祭」が行われた。船舶関係者が航行の安全と「海の恵み」に感謝し、祈願する海の日にちなんだ恒例の行事である。私たちの生活を見つめなおし、海の神に運命をゆだねねばなるまい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする