稲の一生シリーズも最後の段階に入った。刈り取られたモミは、乾燥機で乾燥される。運ばれてきたモミの水分は、約22%で、これを15%までに仕上げるのだ。1時間当たり0.8%位づつ乾燥するように機械が設定されている。あとは全てコンピューター管理され自動的に仕上げてくれる。私の場合は、2段乾燥設定をしている。2段乾燥は18%で乾燥を休み、5時間後に再乾燥が始まり、15%に仕上がる方法だ。これも全て自動である。
乾燥が終ったモミは、モミタンクに貯蔵して最後は籾摺り機で籾殻を取り除いて玄米になる。更に、玄米から未熟米を取り除いて、商品になる。グラム単位の自動計測器で計測し、紙袋に詰められ出荷される。
今年は、未熟米が極端に少なく例年の半分以下で、2%位である。簡易食味計での計測によると、玄米タンパクが7.2%、アミロース18.0%で食味値が85。例年値の5~6ポイント高い、甘みのある旨い米に仕上がった。価格は別にして、めでたしめでたしの結果で稲の一生シリーズを終える事とする。
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