とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

「メジカ」のロマン

2010年02月18日 | インポート

002  日本の最北端、宗谷管内の八漁業協同組合の皆さんと箕輪鮭漁業協同組合、桝川鮭漁業協同組合との交流会があり、私も招待され参加した。
 この交流会は「メジカ」にある。「メジカ」は10月下旬から11月上旬にかけて北海道オホーツク沿岸で漁獲され、口先から目までの長さが近いことから名付けたといわれる秋鮭の一種である。まだメス・オスの区別がつかない位、鮭の成熟が進んでおらず、その分体の脂肪分が多くトロのような味で高値で取引されている。どうやらこの「メジカ」は日本海沿岸で人工孵化された鮭がオホーツク海沿岸で捕獲されるものであるということが分かっている。特に月光川水系のふ化場から放流されたものが特段に多いことが判明し、昭和50年ころから交流は始まっている。しかし、月光川水系のサケ資源は昭和50年代に著しく減少し、平成10年代にやっと回復し、現在に至っている。
 今回の北海道定置網宗谷支部の皆さんの訪問は、月光川水系のふ化場を視察し、自分たちも応分の負担をするからふ化事業をもっと拡大して欲しいというものであった。北海道定置網協会宗谷支部長の頓別漁業協同組合・佐藤勝治さんは酒田市出身の2代目ということもあり、交流会は一段と和やかなものになった。サケの回遊は壮大なロマンである。「メジカ」が私たちの口に入る日も楽しみだ。

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