とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

庄内グルメ「寒鱈まつり」

2012年01月22日 | インポート

004 酒田日本海寒鱈まつりが25回目を迎えた。鱈は北半球の冷海水に生息する深海魚で、12月から3月ごろ、年一回産卵でで比較的浅い沿岸に回遊する時に捕獲され、「寒鱈まつり」となる。鱈は食欲旺盛で、腹いっぱい食べることから、たらふく食べるの語源と言われている。
 庄内浜を代表するB級グルメ「寒鱈どんがら汁」は、相馬大作酒田市長時代の興味あるエピソードがある。美味しさに目を付けた相馬市長は、荘内証券の当時の社長和嶋茂男さん、初孫の社長たちと予算編成真っ最中の12月、霞が関近くの料亭に寒鱈を持ち込み、酒田にゆかりのある大蔵省の官僚たちに「寒鱈汁」をふるまう寒鱈会をしていた。仕事の合間を見て三々五々訪れる官僚たちは、しばし「寒鱈汁」で体を温め、懇談をして日本酒「初孫」を片手に、それぞれの職場へ戻ったと言う。それが、予算に反映されたかは定かでないが、有名なイベントだったことで、今に語り継がれている。
 「酒田日本海寒鱈まつり」を提唱したのも相馬大作市長である。当時は「鱈の値段が上がって困った」などともいわれたが、「寒鱈汁」のおいしさは観光誘致に一役果たす、大イベントに定着した。今では、鶴岡、由良などでも開催され、冬を代表する庄内浜の味覚となり、庄内グルメは全国に広がりを見せ始めた。

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