どうした事か、猛吹雪が一週間も続いている。酒田の雪は横から降ると言われるが、連日横なぐりの地吹雪に、慣れた酒田っ子もさすがに参った。海洋性気候の酒田は、真冬日はめったにならないのだが、このところ真冬日の連日に生活のリズムが狂ってくる。
気象台によれば、東北地方の5000m上空に氷点下40度以下の寒気が居座っているからだと解説している。肘折の積雪は3mを超え、尾花沢1m60㎝、山形49㎝。酒田は23㎝で新雪は1㎝と言うのに、地吹雪があり、たちが悪い。自動車はライトをつけ、ノロノロ運転。信号機すら見えなくなるし、道路そのものが見えなくなる時すらある。それに、吹き溜まりがいたるところに出来る。そこに突っ込めばアウト。そんな時、防雪柵の威力には感服させられる。そこだけは黒い路面が出ているのだ。
テレビで豪雪の様子が連日報道されている。雪国に生まれ、黙々と除雪をする人間模様が映し出されるたびに「共に頑張ろう」と応援したくなる。東京に2~3㎝の積雪があると、大騒ぎしている様はまったく情けない。先日の山形新聞のコラムに「もっと降れ。雪国の辛さも分かってくれと言いたくなる」との記事があった。春よこい。早く来いがこの頃の心境である。