日本もの作り産業に大きく関わる、ASEANの中心タイ・バンコクを訪問視察した。私は初めての国である。成田空港から6~7時間。そこは、吹雪の酒田では想像を超える最高気温36℃の連日であった。NHKニュースはオンタイムで視聴できる。日本の雪だるまマークの気象図に違和感を覚えた。
町並みは人で溢れ、屋台、商店街の活気には度肝を抜かれる。加速度的な経済成長を肌で感じながら、30年前の日本の姿が重なる。人口は日本の半分の6000万人位で、国土は南北に長く日本の1・4倍だ。通貨はバーツ、壱バーツ約3円で物価が安く使い勝手が良い。
仏教徒がほとんどで、両手を合わせ胸に当て、礼をするあいさつには納得がいく。食事に弁当文化はなく、屋台で食事をとる様子があちこちで見られ、共稼ぎが多くどうやら外食が中心らしい。旅行者のレストラン料理とは別物である。
タイのコメは三期作が出来る。出穂してる稲もあれば、代掻きをしている田んぼもある。農業が盛んで外貨を稼いでるだろうと想像していたが、農業に見切りをつけ、工場労働者に変わる人が増え、タイも農業の衰退が始まっている。地主制の農業であり、今後の推移に注目したい。
日系企業の広大な工業団地や、ジェトロ、カシコン銀行、パイオニアなどを訪問した報告は後述する。