6月から、JR東日本の山形デスティネーションキャンペーン(DC)プレDCが始まる。本番は来年である。
デスティネーションとは目的地、行先の事で、山形の魅力の啓蒙、宣伝をJR東日本と一緒になって大々的やろうと言う企画である。特に、庄内観光協会では、庄内弁でもてなそうと計画している。「訛りは国の手形」 地域ならではの言葉は、深い味わいがある。
「もっけだのー」「んだのー」「んめのー」など、柔らかく相手を思いやる「のーのー」言葉は庄内弁を代表するものだ。全国からの観光客に印象深く響いてもらえれば、成功である。
昔、方言は恥ずかしいものだった。標準語は都会的な豊かさや、知的水準の高さを錯覚させる幻想があった。今は違う。テレビは関西弁や京都弁、青森弁のドラマやバライティーは高視聴率を稼いでいる。
NHK朝の連ドラ「あまちゃん」の「じぇ」「じぇじぇ」は若者に流行していると言う。私も思わず使ってしまう程で、なかなかなものである。方言から醸し出される雰囲気は、温かさが伝わる。
難しい事を言えば、方言の復権は地方の復権である。山形デスティネーション・キャンペーンの成功を祈念したい。