山岳観光道路「鳥海ブルーライン」が、4mを超える除雪を終え今日開通した。10時の開通式その1時間前から車列が並び、一番乗りした酒田市の男性に記念品と花束がプレゼントされた。
「鳥海ブルーライン」は全長34.9キロ。鳥海山の7合目付近をはさんで山形県遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ。昭和48年に開通し今年で40年目になる。鳥海山登山客は年々増加、昨年は12万人を超え、山形県ナンバーワンの山になった。ブルーラインの果たした役割が大きい事は言うまでもないが、日沿道が開通すれば更に登山客が伸びるものと、関係者の期待は大きい。
県費で除雪委託したのは、冬季閉鎖されていた14.2キロ。今年は残雪が多く、1日500m程度の進捗で2週間程度の日時を費やした高度な除雪作業である。
遊佐町とにかほ市は、山形県側の国民宿舎「大平山荘」で合同の記念イベントを開催した。気温は2℃でみぞれ、ガスの濃いあいにくの天候だったが、大勢の関係者が集まった。市長、町長はあいさつで「今年は秋田県でDCが実施され、来年は山形県のDCが予定されている。韓国の観光客が減っている中で、鳥海山観光だけは別である。両県で力を合わせて頑張ろう」などと述べた。
期待の持てる「鳥海ブルーライン」である。