とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

ライトアップされた五重塔

2013年08月14日 | インポート

018 羽黒山の五重塔は平安時代の中期、平将門が創建したと伝えられているが、現存する塔は約600年前に再建されたもので、山形県で唯一の国宝建造物である。
 その五重塔は、プレDCを兼ねて、7月13日から9月16日までの初めてのライトアップである。荘厳な随神門をくぐると、そこからは神域とされ、山頂の合祀殿まで石段2446段と杉林の巨木が延々と続く。
 先日、尺八の奉納演奏があると聞き行ってみた。随神門に入るとライトアップ協力金箱があった。一人300円だったが、なんか二人で1000円協力したい気分だったので箱に入れた。
 石段の下りがしばらく続いた。石段の高さが低く、歩調が合わない。後で気づくのだが登る時は息が弾み、丁度良い高さなのだ。
 継子坂を下り参詣道を進むと、太鼓橋があり祓川を超える。間もなく爺杉があった。樹齢約1000年と書いてあり、しめ縄と梵天で飾られた神木である。夕刻の霧がかった杉林の神秘と静寂は、幽玄の世界に見えた。
 ライトアップされた五重塔は近くだった。足元を照らす提灯に「羽黒山」と書いある。それを持った人が、あちこちに散在し、演奏を待った。
 尺八奏者は、9月1日に歌舞伎座で公演される「陰陽師」の主題曲の作曲者である「き之はち」さんである。観客に尻を向け、五重塔に一礼して奉納演奏は始まった。暗闇と静寂に響く尺八の音は、100人程の聴衆に感動を与えた。余韻が残るまま、茶店で麦きりをほおばった。

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