とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

遺伝子治療でALS患者に明るい兆し

2016年02月15日 | 日記

 18日午後9時54分に放送されたテレビ朝日の「報道ステーション」に衝撃を受けた。「報道ステーション」は数ある報道番組の中でも左派寄りスタンス報道との思いから、嫌悪感はある。しかし、気になる存在であり可能な限りチャンネルを併せている。
 この日の「報道ステーション」の終わりに近い午後11時ごろ、山形県南陽市の生まれつき神経伝達物質を効率よく作れない、難病患者の兄妹が遺伝子治療を受け、運動機能が大幅に改善された医療進歩のドキュメントが放送された。
 この兄(15)と妹(12)は神経伝達物質のAADCが遺伝子の異常で作れず、二人とも生まれながら寝たきり状態で、動くことがままならず、首も座らない状況から放映がはじまった。医学的な事は分からないが、首も動けない兄妹が横たわっており、母親が妹の首を支えて抱っこしている生々しい映像が目に焼き付いた。
 その兄妹に、自治医大の山形崇倫教授がAADCを作る遺伝子を組み込んだ「ベクター」と呼ばれる特殊なウイルスを、脳の一部に入れる手術をする事になる。兄は昨年の6月末に、妹は7月末に行われた。映像では、頭を固定し、頭上にドリルに二つの穴をあけ、細い管で特殊なウイルスを挿入する様子が映し出された。
 術後三か月目の映像は、寝たきりから兄は座る姿勢をとる事が出来る様になり、妹は靴下を脱いだり、体を支えながら歩行練習をしたり出来る様子が映し出され、母親の笑顔が特に印象に残った。副作用はなく、山形教授は「数年かかるかも知れないが、手をつないで歩いたり、日常の動作ができるようになると期待している」とコメントしている。
 この難病は世界で100人、日本で6人と言われている。最後に述べた古館キャスターの「ALS患者にも明るい可能性が見いだせるのでは」と語った一言が心に沁みた。

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