北平田小学校の閉校式は「由紀さおりコンサート」で花を飾って、もう4年になる。老朽化した校舎は今まで出入り禁止の措置がとられ、出入りが出来なくなっていた。痛々しい校舎の解体は決まっていたが、いよいよそれが来月に実行される事になった。
~ありがとう北平田小学校~138年の歴史に感謝を込めてと銘打って校舎へのお別れ会が開催された。子ども育成会が中心になって、① 北小に感謝を込めて、みんなで大掃除。② 北小に感謝を込めて、思いを伝えよう(思い出のある教室に思い思いの落書きをする)。③ 北小を心に刻もう(校舎内を自由に散策できる)。④ じゃんけん大会。⑤ ライボンによる北小最後の読み聞かせ。
盛りだくさんのイベントは終日行われた。思い起こせば私たちの同学年は70名位で2クラスであった。今は一学年10数名である。その頃の校舎は装備も備品も粗末なものであったが、のびのびしていたように思う。体罰もあった。廊下に立たせられたり、げんこつは日常であった。
暖房はダルマストーブひとつで、前は暑すぎて後は寒い。質の悪い亜炭が燃料で、なかなか良く燃えてくれない。ストーブ当番の腕前でその日の温かさが決まる。授業中もストーブ当番は忙しかった。そこで弁当も温めた。
一番多感な時代の6年間を過ごす小学校時代は思い出がいっぱい詰まっている。校舎は無くなっても、卒業生の心の原点はここにある。