とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

雪国

2018年01月14日 | 日記

 酒田市は豪雪地帯ではないけれど雪国である。今冬最強、最長の寒波が襲った。日本海の水蒸気をたっぷりため込んだ雲が、山脈を越える時に雪となって降り、寒波が連続的に流れ込んだため、記録的な豪雪が長く続いた。
 信越線は、三条市付近で4両編成の電車が立ち往生し、乗客430人が15時間にわたって閉じ込められたと大きく報じられている。JRの対策が適切だったかが焦点になっている。15時間もの間、代替輸送の手段がとれなかったものか。自衛隊、警察や自治体に救援要請が出来なかったのか。何処にでも起きうる事態だけに、教訓として分析する必要がある。
 「雪国」は抒情をくすぐる世界でもあるが、現実は危険と隣り合わせである。高齢者の雪下ろし事故が相次いでいる。90歳の方が雪下ろしで屋根に登らなければならない切迫感に心が痛む。
 酒田の強風にも参った。昨年の暮れ、庄内空港が強風と吹雪で終日欠航の歴史的な日に出くわした。電車に切り替えたものの、新潟までは通常運転。しかし「いなほ」の運転は、分からないと告げられた。新潟宿泊を描きながらも乗った。その日、新潟から秋田行き「いなほ7号」一本だけ定刻で出発した。しかし、村上あたりから、いったん停止や徐行運転の連続。5時間程かかってようやく酒田に着いた。秋田まではバスの代替え輸送となった。
 太平洋側は雲一つない晴天。鉛色の空が我々の住む酒田の現実である。

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