今日の山形新聞の社説は、日本海東北自動車道の未接続区間の解消が急務であると訴えている。社説で取り上げられるほど、この区間の工事の遅れは庄内に住む者としてあまりにも悲しい。 日東道は青森から新潟までの日本海側主要都市を結ぶ重要な高規格道路であり、関西経済圏との最短距離でもある。
社説によれば、山形自動車と秋田自動車道の重複区間を除く延長計画は322キロで供用率は約75%。その中で山形県区間は49%であると指摘している。来年度に酒田みなとー遊佐比子間が供用開始の公表で、60%になるとも述べている。
また社説は、高速道路はつながらないと効果を十分引き出せない。物流や観光に生かすためには日東道のミッシングリンク解消する一方、新庄酒田道路などの横軸の整備も促進する必要があると述べている。
酒田港はやっと一人前の港に整備された。港の効果は、莫大な量を安価で運べる事でメリットがある。それには、背後地の広域性が基本になる。それが可能にするのは高規格道路以外にない。庄内は遅れていた分、手つかずの観光資源が山ほど眠っている。外航クルーズ船の入航も順調に増加している。庄内ー成田間のLCC定期便も8月から運航がきまり、予約の受付も始まった。これにも広域で結ぶ必要が不可欠である。
この社説で県内世論が惹起される事を望みたい。一方、庄内は何故遅れてしまったのか点検も踏まえて、戦略に知恵を絞らなければならないと思う。