とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

秋の能登路

2019年11月11日 | 日記

 金沢奥能登定期観光バスで、能登半島一日コースで観光する事にした。そのバスは、金沢東口7時50分発の「わじま号」だった。早めにホテルの朝食を済ませ、ホテルの定期無料バスで駅に向かった。和島の朝市がメーンである。  

「わじま号」は高速道路を使って1時間余りで現着である。通称「朝市通り」は商店街と露店が同居して、市場を構成している。通りいっぱいに観光客がそぞろ歩きをしているスケールの大きさは圧巻である。慣れた露店のおばちゃん達が「兄ちゃん、買うてくだ~」と声をかけてくる。ぶらぶら眺め歩きを楽しんでいたが、何故かふと足が止まった露店があった。

 なぜその露店に止まったのか分からないが、止まって話しかけた。発泡スチロール箱10個位を並べただけの、何となく地場鮮魚の匂いがした。小さめ「ののどぐろ」の一夜干しだと言う。「クール便発送するから、買ってよ」相当高齢のおばちゃんと交渉が始まった。魚種は分からないがサービスに二手三手と一夜干しを足すという。「のどぐろ」3000円におまけが相当ついて、自宅発送にしてもらった。

 ぶらぶら歩きをしていると、反対側の露店で「しらす干し」一袋700円と叫んでいた。「二つ買えば一袋600円だ」すかさず「2袋1000円なら買う」とヤジを飛ばした。ダメだと言う。すると隣の女性客が「私も買うから1000円で」と同調してきた。おばちゃんが折れた。「あんた80歳すぎたおばちゃんをいじめないで。こんな事はじめてだわ~」と商談は成立した。

 無言でバーコード決済する日常とは違う、交渉で買える露店朝市の魅力がある

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