東北電力は、かねてより協議を進めてきた木質バイオマス発電所を遊佐南工業団地に立地すると発表した。これは、東北電力を中心に都内のエネルギー事業者等と共同で整備するもので、県内最大級の出力で5万2900kWである。
遊佐南工業団地に再生可能エネルギー事業を展開する「オリンピア」が「鳥海南バイオマスパワー」を設立し、県との用地取得交渉を重ねてきた。併せて周辺住民への説明や、環境アセスメントを行い公害に関する環境保全協定を遊佐町・酒田市と締結している。
用地面積は5ヘクタールで、土地造成と燃料倉庫は年内に済ませ、発電所の本体工事は来春に着工し、2024年には運転開始を予定している。
燃料の木質ペレットは東南アジアや北欧産を酒田港から輸入する予定で、事業を通じて脱炭素社会に貢献したいとしている。いずれ、国産のペレットを使用し地元雇用につなげる計画も持っている。
県では膨大な木質ペレットを酒田港から遊佐南工業団地までの輸送対策を進めている。港湾産業道路と7号線のアクセス部分を4車線に強化する事業が今年度予算で確保されている。
7号線4車線が途中で消え工業団地までは届かない。7号線4車線化の北進も必要になる。